2019年12月31日放送の年末紅白でAI(人工知能)による美空ひばりさんの歌唱再現が行われました。
『気持ち悪い!』
『倫理的に大丈夫なの?』
と言った声が上がっており物議を醸しています。
AIによって再現された美空ひばりさんの歌唱映像と世間の反応をまとめました。
Contents
【紅白動画】AI美空ひばりが気持ち悪い!
2019年12月31日放送の年末紅白でAI(人工知能)による美空ひばりさんの歌唱再現が行われました。
再現された紅白の映像はこちらです!
https://twitter.com/waratteiitodemo/status/1211996110538993664?s=20
視聴者の反応!気持ち悪いの声・ボカロ考察続々
『気持ち悪い!』
とにかく気持ち悪い!といった声が多数上がっています。
https://twitter.com/drr3454/status/1212002540126003205?s=20
美空ひばりのAIのやつ、倫理的にどーなのって話。気持ち悪い。死への冒涜
— みち (@Wish_2Nop) December 31, 2019
AI美空ひばり、気持ち悪いの一言なんだよな……個々のアイデンティティである声、技術が代替可能となったらもうそれは本人でなくてもいい訳ですよ……だってほら、この人達はAIを“美空ひばり”として認識して賞賛してる。気持ち悪くないですか?
— Iristory@12/31異世界ワープジャンプ委員会 (@iristory21) December 31, 2019
ボカロ考察も続々
初音ミクのようなボカロ技術と慣れ親しむ人たちからは、演出に対する考察も行われているようです。
AI美空ひばり、要するにMMDとVtuberとボーカロイドの技術ってことよね、と考えると理解が早かった
— ちゃっぴ (@microchappy00) December 31, 2019
紅白のAI美空ひばり見てたんですがTLでボカロわかる人達が「美空ひばりの調教やべーな」というなかなかのパワーワードが令和元年に生まれてしまう
— 私のお墓の前でDon't cry (@gesu_kurosawa) December 31, 2019
人力ボーカロイドだとどちらかというと既存の音声からUTAUとかで切り貼りしたような印象を受けるな。多分美空ひばりは既存の音声からボカロのライブラリ作って、抑揚とか調教データを既存の音声を機械学習かけてやらせたみたいな感じなのかね。
— あいね (@AI7020) December 31, 2019
『倫理的に大丈夫なの?』
個人的には、倫理的に大丈夫なのか心配になりました。
亡くなった後にこんな再現をされることを本人が望んでいるのか?
美空ひばりさんに対する侮辱のように受け取る視聴者もいます。
AI美空ひばり、新曲の間は特になにも思わなかったのにこちらに向けたメッセージを喋った瞬間に「これは倫理的に大丈夫なのか!?」と思ってしまって興味深かった
— ヴォンボ (@deitoro) December 31, 2019
AI美空ひばり凄いな。倫理の壁を突き破る感じが。
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) December 31, 2019
例のAI美空ひばり、故人の自由意志とか完全に無視して「お久しぶりです」などと言わせてあまつさえ公共放送が誇らしげに流してしまう時点で、ヒトクローン等と比べてもよっぽど倫理的に激ヤバ案件だと思うのだがどうなのか……? #紅白歌合戦 #NHK
— 酔鏡仙 (@suikyosen) December 31, 2019
AI美空ひばりに批判が殺到!
AIによる美空ひばりの復活告知の反応
AIで復活した美空ひばりについては、制作の舞台裏を描いたドキュメンタリーが、9月にNHKで放送されていました。
番組のホームページには、視聴者の感想として
「めっちゃ泣いた。すごいプロジェクト。すごい番組。永久保存版。全国民に見て欲しい」
「今年の紅白歌合戦が今から楽しみです」
といった称賛の声が掲載されていた一方で
「ひばりさんへの冒涜になりかねないかと心配」
と批判的な意見もありました。
AIによる復活に批判が殺到!
漫画家の小林よしのり
「美空ひばりを侮辱してはいかん」と題したブログを公開。
「美空ひばりの歌はあんな平板なものではない。コンピュータの再現なんかダメだ」
と書いて非難しています。
元NHKアナウンサーの山川静夫
毎日新聞のインタビューで
「僕はああいうの、反対だな」
「声色はだいぶ近づけることができたようだけど、映像の出来栄えは『あの程度』でしょ」
と批判している。
AI美空ひばりは倫理的に大丈夫なの?
弁護士のコメント
「考えられるのが『依存』の問題です。例えば家族や恋人を失った寂しさを埋めるために故人がAI技術で復元されると、いつまでもそれに依存してしまう可能性があります。有名人がAIで再現されて、高額な商品を売りつけるようなビジネスもありえます。また、AI技術が暴走した場合、誰が責任を持つのか。開発者なのか、それとも操作した人なのか。そのあたりの議論も深まっていません」(福井弁護士)
NHKの主張
NHKの番組では、今回の美空ひばりのAI化については「遺族やレコード会社の許可を得た」と説明している。