和風シンデレラストーリー『わたしの幸せな結婚』。
この記事では、漫画3話のネタバレをご紹介します。
この記事は、原作小説をもとにネタバレを書いています。
※連載漫画3話の公開前は、小説をもとに漫画のあらすじを予想しています。
※連載漫画3話の公開後は、実際の漫画をもとに更新しています。
現在何話まででてるかは、こちらの記事で確認してください。
わたしの幸せな結婚|小説1巻ネタバレ感想(漫画3話)
『わたしの幸せな結婚』原作小説第1巻1章では、朝食での様子に思いを馳せる清霞が描かれます。
アカウントを一時的に消している間だったので更新告知の時にあげ損ねてしまったのですが4話のカラー扉でした。 pic.twitter.com/4RgDutVgMQ
— 高坂りと⛅3巻10/12発売 (@kosakasaka) May 17, 2019
《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
清霞は、屯所で仕事をしながら、今朝の出来事に思いを馳せていました。
こんな何が入っているか分かないものは食えん、と清霞が言い放ったときー。
無表情な美世がどこか泣きそうな顔をしていたことに、清霞は気づいていました。
自室に戻った清霞をゆり江が追いかけてきてこう言います。
美世は一生懸命に食事を作っていた、とても毒を盛るようには思えないと。
清霞はゆり江の話を一応聞きはするものの、斎森家が清霞の暗殺を企てても何ら不思議ではないと考え、聞き流します。
とはいえ、ゆり江の『美世は今までの女性とは違う』という言葉には引っかかっていました。
清霞が、玄関まで見送にきた美世をチラリと見ると、美世の表情はもとの無表情に戻っていました。美世の態度はまるで使用人のよう。
今まで本当にたくさんの令嬢との縁談が破談になってきた清霞。確かに今までの令嬢とは様子が違うと清霞も違和感を感じていたのです。
清霞は、しばらく様子をみるか、と思い仕事を続けるのでした。
清霞は、これまで沢山の令嬢との縁談が破談になってきました。
気位が高く我がままな令嬢たち。質素な住まいや暮らしを嫌悪したり、表では良い顔をして裏でゆり江を虐げる者もいました。
そんな令嬢たちに心底ウンザリしていた清霞。
しかし、美世はまるで使用人のように見えて違和感を感じていました。
普通に名家の令嬢として育ったのなら、あのようにはならないはず。
早々に追い出す予定だったものの、しばらく様子をみようと思い立つのでした。
《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
清霞が仕事を終え帰宅すると、美世が玄関で出迎えていました。
美世は清霞に頭を下げ、今朝の朝食のことを謝ります。
そして、今夜の夕食はゆり江が準備したと話し『誓って毒など盛ってはおりません、お許しください』と震えるのでした。
清霞は『別に本気で疑ったわけではない。こちらも言い方がきつかった』と言いますが、美世はひたすら震えて小さくなるばかり。
恐縮する美世を見て、清霞は、令嬢らしからぬ彼女に改めて違和感を覚えます。
さらに不思議なことに、玄関から居間に入ると夕食の膳はひとつしか用意されていませんでした。食事中も何かにつけて『申し訳ありません』と謝るばかり。
これは本格的におかしな娘が来てしまった…、と清霞は思うのでした。
一方の美世は清霞にため息をつかれ、震えていました。
斎森家では食事を抜かざるをえないことも多く、もともと食が細かった美世は、今朝の失態で益々食欲を失っていました。
すぐに謝ってしまうのも、これまで継母や異母妹の罵倒を避けるため反射的に謝る癖が身についてしまっているため。しかし、そんな話を清霞に話せるはずもありません。
ただ美世は、会話の節々で自分の体調を気にかけてくれた清霞に、少しばかり優しさを感じ取っていました。
本当は優しい人なのかもしれない。しかし、異能を持たない自分が、久堂家当主の妻に相応しいはずもない。
そう美世は自分に言い聞かせるのでした。
少し様子を見るか、と判断し帰宅した清霞。
小説では、ひたすら身を小さくし恐縮する美世に対して、どうも調子が狂ってしまう清霞の心の内が繊細に描かれていました。
そもそもこれまで見てきた令嬢のように怒り出すかと思っていたため、今朝のことを謝られるとどうにも居心地悪いのです。
さらに、威圧しているつもりもないのに、憐れになるくらい恐縮するため『こっちの調子が狂ってしまう…。』という状況。
さらに、美世は何かを問うても、まるで自分のことを話そうとしないため、清霞はため息をつくしかありませんでした。
美世に違和感を覚えつつも、清霞はこう感じていました。
気になる部分はあるが、不快感はない。と。
そうして次第に美世に興味を持ち始めるのでした。
漫画3話はいったんここで終了しますが、小説ではこの続きがあります。
《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
その日の夜、夕食が終わり風呂を済ませた清霞は美世のもとを訪れて、こう言いました。
『今朝は食べずに残して悪かった。また明日、作ってくれ』
美世は驚きます。今朝の朝食で清霞の逆鱗に触れた理由を忘れていなかったため『私は構いませんが…』と言いかけます。
すると清霞は、本当に毒を盛るなら容赦はしない、と話し、美世は震え上がりました。
美世『滅相もございません!』
清霞『ならば問題ないな』
そうして美世の朝食準備の約束を取り付けた清霞は、心なしかすっきりした面持ちで立ち去るのでした。
清霞は、今朝のことでゆり江から『坊っちゃん、あんな言い方はないでしょう』と叱られ、自分でも言い過ぎたと思っていたのかもしれません。
斎森家の娘だ。自分の暗殺を企てても不思議ではない。
そう自己弁護のように自分に言い聞かせたものの、屯所で仕事をしていても今朝のことが思い出されて仕方がなかったのです。
美世に『今朝は悪かった。また朝食を作って欲しい』と話し承諾をとりつけて、ようやく清霞はすっきりした気持ちになれたんですね。
(清霞のほうから美世に歩み寄っていく様子が、なんとも微笑ましいです)