2020年1月8日、カルロス・ゴーン被告が会見を開きました。
日本で会見をテレビ中継した唯一のメディアはテレビ東京でした。
『え・・・テレ東だけ?』
『どんな質問するのかな?』
テレ東が会見に入った理由を考察するとともに、実際の質問内容をまとめました。
追記:ゴーン記者会見に参加できた日本メディアは、テレビ東京、朝日新聞、週刊ポスト&NEWSポストセブン合同取材班の3組(合計4名のみ)だったことが判明しました。
Contents
なぜテレ東?ゴーン被告の会見に参加できた理由
2020年1月8日、カルロス・ゴーン被告が逃亡先のレバノンで会見を開きました。
ゴーン被告の記者会見は2018年11月に逮捕されて以来初めてで注目を集めました。
記者会見場にはゴーン元会長の広報担当を通じて招待を受けた各国のメディアが100人以上集まりました。
日本からはテレビ東京が参加しました。
なぜテレビ東京は取材に入れたのでしょうか。
その理由を考察します。
理由①日本の最大手の経済誌で信頼性がある
唯一テレ東だけが会場に入れたということはゴーンが信頼してるマスコミは日経新聞だけなのか…
他のマスコミ新聞社を許可しなかったのは余計な質疑応答を初めからシャットダウンするためかも。ゴーンも考えたな
でも普通なら日経新聞は鋭い質問すると思うけど、今回どう質問するのかな #WBS— elma (@elmAnela8) January 8, 2020
ゴーン氏は記者会見の現場に、BBC、CNN、CBS、NBCなど様々なグローバルな会社を招いていました。
日本の経済界で有名な大手メディアといえば日本経済新聞で、その信頼性は抜群です。
日本を代表するメディアにはNHKもありますが、NHKは日本の総務省の外郭団体。政府との関係もあるため、客観性に欠けると判断した可能性があります。
理由②客観的な分析ができると判断したから
テレビ東京は、この場に日本のメディアが少ないが何故なのか、と鋭い質問をしています。
これに対して、ゴーン氏は次のように答えていました。
『私はこの場所に、ぜひ客観性を持った記者の方に来ていただきたかったのです。プロパガンダや偏った視点を持った人たちに、正しい分析ができるとは思いませんので。』
こうした回答からも、客観的な分析ができるメディアだと評価していたということになります。
理由③良識的な質問をすると判断されたから
テレビ東京の質問は、『ゴーン氏の過去の功績を認め』つつ『今回の事件について質問する』という流れでした。
過去の功績もきちんと評価する視点を持っており、質問に偏った攻撃性がないため良識的な質問をするメディア、と判断されたことも理由のひとつと思われます。
テレ東の質問とゴーン被告の回答【動画】
以下はゴーン被告の記者会見動画です。
テレビ東京の質問は下の動画の1:46〜から始まります。
(下の動画を再生すると1:46〜開始します)
テレ東の質問とゴーン被告の回答【書き起こし文】
以下は、テレビ東京がゴーン被告に行った質問の書き起こし文です。
記者a:テレビ東京です。(日本語)
ゴーン:英語で話してくれないと答えませんよ。(英語)
以下、英語で。
記者a:
わかりました。あなたは日本で尊敬されている存在です。
しかし、あなたは日本の法律を破ったからここにいるのではないですか?
この考えは間違っているでしょうか。
日本の人々に、あなたが何を考えているか、あなたの考えを伝えてくれますか?
ゴーン:
あなたの質問に戻りましょう。
私は今でも、日本の国民の一部からは尊敬されていると思います。
多くの日本のメディアは私に好意的ではありませんが。
私が日産を再生させたことを疑う人はいない、日本で良いことを沢山したその功績に異論はない、とあなたはおっしゃいました。
しかしこの罪状について弁護しなければならない、ともおっしゃいました。
私が公正な裁判を受けられないのであれば、私はどうやって自分を弁護すればいいのでしょうか。
日本を逃亡したことは問題です、しかし検察は自由の法に違反しています。
彼ら(検察)は法律に違反しています。
検察には情報漏洩してはいけないという法律があります、しかしジャーナリストたちはみな検察から聞いたと言ってきます。
検察は法律を破っているのに、日本では誰も気にしません。
なぜ私が違法行為をするのは問題で、検察が違法行為をするのは問題にならないのでしょうか。
このようなことは、不正な仕組まれたシステムだと言えます。
日本の国民は、彼ら(検察)とは違います。
私は日本国民を愛しています。
17年を日本で過ごし、全く後悔はありません。
私が後悔しているのは、会社の中で特定の人物を指名したことです。
人の評価を間違えていました。
でも、日本の人々は私にとても良くしてくれました。
日本や日本国民を傷つけようとしているのではありません。
しかし、私は悪意で迎えられテロリストかのような待遇を受けました。
私が何をしたというのでしょうか、そんな仕打ちを受けるような。
日本から2つ目の質問を受けたいと思います、どうぞ。
記者b:
小学館の者です。
私は、この場に日本のメディアがあまりにも少ないことに驚いています。
なぜこのような選択をしたのでしょうか、日本のメディアを締め出したいという意図があったのでしょうか?
ゴーン:
日本のメディアを除外しているつもりはありません。
この会場の外にも沢山の、あなたと同職の人々がいます。
私はこの場所に、ぜひ客観性を持った記者の方に来ていただきたかったのです。
プロパガンダや偏った視点を持った人たちに、正しい分析ができるとは思いませんので。
だからといって、そういった記者の人たちと接点を持たないように逃避しているわけではありません。
この場にはBBC、CNN、CBS、NBCなど様々なグローバルな方たちがいます。
大きなメディア会社の方々です。
そんな彼らの前で、私はあなたからの追求を受けるかもしれないし、質問を受けるかもしれません。
しかし、私は14ヶ月間、日本で厳しい質問に耐えて来ました。
ですので、当然、厳しい記者の質問も受ける覚悟があります。
この部屋は限られたスペースですし、そういった意味で、日本のメディアが少ないという印象を受けられたのかもしれません。
ゴーン被告の記者会見に対する海外メディアの反応はこちらの記事にまとめています。