アシガール漫画19話/3巻ネタバレ！全巻無料で読む方法・公式アプリ活用法も解説

《ネタバレあらすじの内容！》

城に来てから一向に若君が会いに来てくれないことを嘆く鐘ヶ江の娘は

来る日も来る日も、若君に宛てた手紙を書きます。

しかし、そこには若君のことを思う歌ばかりが書かれており

毎日目を通している若君は、すっかりやつれてしまいます。

そんな若君の様子を見かねた小平太は

正直に手違いだったと言ってみればいかがですか、と提案。

しかし、それすらも気が引ける若君は『ではお前が申せ』

と、小平太に丸投げしようとしますが、小平太は『お断り申し上げます』

と、きっぱりと断ります。

そのころ鐘ヶ江の娘は、今日も一人で若君を思う歌を詠んでいました。

するとそこに、成之が現れ

あなたのような美しい方を放っておくなんて、忠清殿は罪深い人だ

と、鐘ヶ江の娘を慰めます。

突然成之にそんなことを言われたので、鐘ケ江の娘は戸惑い

はい…、いえ…、としか言えません。

そして成之は、忠清殿は私と違って忙しい身分だからあまり気にする必要はない

と言って、去っていきます。

少し歩いたところで、成之は後ろから『何をたくらんでおいでで？』

と、如古坊に声をかけられます。

人聞きの悪いことを言うな、と成之は如古坊を窘めますが

当の如古坊は、若者が見初めた姫を手なずけておけば後々役に立つだろう

という成之の考えをお見通し。

言い当てられて少し不満げな表情になる成之は、だが私の見込み違いだったようだ

と、若君が鐘ケ江の娘に気がなく、気をかけても無駄なようだ、と判断します。

それを聞いた如古坊は、ではこの幻の媚薬も不要ですかな、と小さな小瓶を取り出し

成之に見せつけます。

こんなものが本当に役に立つのか、と半信半疑な成之ですが

まあ、いずれ役に立つこともあるかもしれんな

と言ってその媚薬を受け取るのでした。

そのころ唯は馬小屋の藁の上で、大の字になって眠っていました。

すると『これ唯之助』と、自分を呼ぶ声が聞こえて、目を覚まします。

唯は馬番の先輩に呼ばれたと思ったので

何ですかぁ～？　仕事ならちゃんとやりましたけど～？

と、寝ぼけ眼で返事しますが、『たわけわしじゃ』

という声を聞いて仰天。

後ろを振り返ってみると、なんとそこには若君が立っていたのです。

驚いてあたふたする唯ですが、若君は、遠乗りに行くからついてこい

と、唯を誘ってくれます。

ようやく待ちに待った若君との初デート。

唯の脳内では、友達から聞いた話をもとに、様々な妄想が展開されますが

ふたを開けてみると、若君の乗る馬を唯が走って追いかけるという

デートとは程遠いものでした。

けど、さすがのお前でもこの馬には勝てんか

と、若君は笑いながら楽しそうにしているので

まあ、いっか、と唯もしんどいながらに楽しみます。

すると若君が、兄上も誘えばよかった、とポロリと口にしたので

唯は、成之のことについて尋ねます。

成之のことに答えつつ若君は、なんでそんなことを聞くのか

と、唯に質問すると、『若君様は人が良すぎるから心配なんです』と言われ

逆に戸惑ってしまいました。

しばらく走って、二人は眺めの良い崖まで来ます。

唯はテンションが上がり、崖の端に行って下を眺めますが

その瞬間足を置いていたところが崩れ、唯の身体は下に落ちかけます。

しかし、いち早く気づいた若君が唯を後ろから脇を抱えるようにしてキャッチ。

危機一髪で助かりましたが、そのとき若君の手が唯の胸を掴んでしまい

唯は思わず『ほげぁああああ！！』と、叫んでしまいました。

帰り道、二人の間には重い沈黙が流れます。

バレた？ 確かに私胸ないけど

あんなにダイレクトに掴んだらさすがに気づくよな…

と、唯がぐるぐる思考をめぐらせていると

『唯之助』と、若君が声をかけます。

はい！と、唯は思わず変な声をだしてしまいますが、若君の口から出てきたのは

もっと体を鍛えろ、という言葉。

え？　なんでですか？

と、予想外の言葉に唯が思わず聞き返すと

腹の肉が余っているからな、という

これまた予想外の回答。

女であることがバレなかったことは良かったけど

胸を腹の肉と思われたことに、唯は少しショックを受けるのでした。

城に戻り、唯と別れた若君は部屋に戻ってそうそう

またお供も連れずに城を出たんですな！？　あれだけやめなされと申したのに！

と、天野に小言を言われます。

ああすまぬな、と軽く受け流した若君は

そういえば唯を連れてきたのは天野だったことを思い出し

天野に唯のことを尋ねます。

そして天野が、あいつは変なやつで、どうしても若君の傍で働きたい

自分が若君を守りたい、と何度も言っていたことを伝えると

若君は少し嬉しそうにほほ笑むのでした。

その様子を陰から見ていた成之と如古坊。

そして成之は、唯が女であること

若君はそんな唯を気に入っていることを確信し

面白い、これは使えるぞ…、と不敵な笑みを浮かべるのでした。