鬼獄の夜49話/17巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

『…本当に縫ったりなさらなくて、よろしいんですの？』 

参番は、壱番に刺されたエリカの傷口の手当てを手伝っています。 

エリカは、これくらいの傷ならすぐ治るから、と言って処置を断ります。 

参番の様子がおかしいことを、エリカは察しているのです。 

柴家の人間は、鬼の血のせいか治癒力が高い 

そう話しながら、エリカは着替え始めます。 

着替えるエリカの近くには、柴の服がかけられています。 

（エリカ様を欺けるかは、私にかかっている…！） 

参番は柴の服を見て、灰原との作戦を思い返します。 

―――『車の鍵でして？』 

驚いたように言う参番。 

灰原の作戦は、車の鍵を奪って逃げることだと言うのです。 

置いてあるトランシーバーからは、エリカと柴の会話が聞こえてきます。 

柴から鍵を奪うことは、容易ではないことを分かっていながらも

灰原はこの作戦を、参番に頼もうとします。 

即座に参番は、私には無理だと言います。 

続けて参番は、自分を卑下するのです。

そして、自分のせいで2人に迷惑をかけたくないと言います。 

そんな参番に灰原は、これは貴女にしか頼めません、と真っ直ぐに見つめて言います。 

灰原の目を見つめる参番。 

（そんな顔されたら、断れるわけがありません） 

そう思う参番は、灰原の頼みを受けるのでした。 

―――（鍵は恐らく柴様の服の中…） 

柴の服を見つめながら考える参番。 

するとエリカは、いったい何を考えてるの？、と唐突に質問をするのです。 

参番は驚いたようにエリカを見ます。 

エリカは参番の反応を見て、小さく笑います。 

灰原に何か拭き込まれたのか、と聞きながらエリカは参番に近づいていきます。 

そしてエリカは、参番が触れてほしくないことを言うのです。 

男に貢いでいいように扱われたり、キツネであることを楽しんでいたくせに 

不敵に笑いながらそう言います。 

今度は灰原君？、とエリカが言うと、みるみるうちに参番の顔は蒼ざめていきます。 

エリカは追い打ちをかけるように 

『誰かの為って、楽な言い訳よね』 

『中身のない貴女は何も変わっていない』 

参番の耳元で、そう言います。 

聞くに堪えられなくなった参番は、エリカを突き飛ばします。 

参番は俯き震えながら、エリカの言ったことを否定するのです。 

そんな様子の参番を見て、エリカは嬉しそうな顔をします。 

しょうがない子ねぇ 

そう言って、ポケットから何かを取り出そうとします。 

それは、参番が奪う予定だった車の鍵です。 

エリカはその鍵を参番に渡します。 

お兄ちゃんの車は壊されちゃったから私の～ 

そう言って、停めてある場所も教えます。 

エリカの行動が理解できない参番は、戸惑った様子。 

いじわるしちゃったお詫び、と言うエリカ。 

そんなエリカに参番は怒ったように、何を企んでいるのか聞こうとします。 

エリカは参番の話を遮って 

早く行きなさい？ 

と言って、柴のような恐ろしく冷たい顔をします。 

参番は強い恐怖を感じ、その場を足早に立ち去ります。 

『頑張ってね、夜はすぐそこよ？』 

エリカは薄暗くなった部屋の中で、そう言うのでした。 

（灰原様を助けたいのは私の意思ですわ） 

強くそう思いながら、参番は走ります。 

なんとしても、美空と灰原には下山してほしいと願う参番。 

美空達のいる社に着くと、もう火はほぼ全体に回っていました。 

参番の心臓の鼓動が、早くなります。 

しかし灰原たちを思い、凛とした顔つきに変わります。 

そして、燃え上がる社の中へ向かっていくのでした。 

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