鬼獄の夜31話/11巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

―ガッ 

エリカは柴に、顔を思い切り殴られます。 

主様が大変な時に、どこに行ってたの 

と柴は、倒れ込むエリカに聞きます。 

ご…ごめんお兄ちゃ…

とエリカが言い終わる前に 

分かってないなぁ、と言って 

今度はエリカの腹を、ドッ、と強く蹴ります。 

柴は、倒れたままのエリカのことを

何度も、踏みつぶすように、強く踏みつけます。

『こういう時に！ 

医者のお前がいないで！！ 

どうするんだ！！ 

役立たず！！』 

と柴は、激怒した様子で言います。 

エリカは、鼻や口から血を流し、怯えた様子で

震えながら、柴に謝ります。 

柴は、ニヤリ、と不気味に笑うと

なんと、エリカを優しく抱きしめるのです。 

『僕だって本当はこんなことしたくないんだ… 

でも、僕達兄弟だけが主様にご奉仕ができる 

唯一の存在なんだよ』 

エリカを抱きしめたまま、そう言うのです。 

そして、エリカなら分かってくれるよねぇ 

と言って、エリカの流す血を、軽く舐めます。 

エリカは、柴の唇にキスをして 

『分かってるわ… 

お兄ちゃんと私だけが特別なんでしょ 

私達、2人だけ…』 

そっと、囁くように、柴の耳元で言うのでした。 

―『南はこっちですね』 

スマホに表示されている地図を見て 

灰原は、美空に言います。 

続けて灰原は、足元気を付けて下さいよ

と言って、暗い森の中を誘導すると 

美空は、…うん、と不服そうに答えます。 

まだ怒ってるんですか、と灰原が聞くと 

美空は、怒ってないって言ってるじゃん 

とさらに不服そうに答えます。 

『さっきも言いましたけど 

遺骨は持って歩くべきではありません』 

灰原は歩きながら話を続けます。 

『荷物を増やすことは今後に響きますし 

救助を呼んでから回収する方が確実です』 

そう言って、美空を説得します。 

分かってるけど…、と美空は言いますが 

納得した様子ではありません。 

そんな美空に、灰原は 

『全て背負う必要はありません 

鬼が実在したこと、柴さんの異常さ 

黄瀬君の異変… 

全て予想の範疇を超えてます 

そんなに自分を責めないでください』 

優しく、美空に言いました。 

（ありがとう灰原… 

あんたがいてくれるから 

私はまだ立っていられるよ――――） 

美空は静かに、そう思うのでした。 

すると、ピタリ、と灰原が立ち止まり 

その目線の先には、小さな社が。 

あれが南の社…？、と美空が聞くと 

中を見てくるので、外を見張っててください 

と灰原は、美空に言います。 

灰原は、警戒しながら社の中へ… 

社はとても古く、床はギシギシと響きます。 

外を見張っている美空は 

（なんでだろう… 

ここには人の気配が全然しない 

本当にここに牡丹ちゃんが…） 

と思う最中、カタン、と物音がします。 

驚いた美空が、恐る恐る振り返ってみると… 

厳重に、鎖と南京錠をかけられた

とても古い扉がありました。 

そこへ、戻ってきた灰原に、声をかけられます。 

中には何もありませんでした、ここは？ 

と聞く灰原に、わからない、と答えます。 

南京錠を手に取り、灰原は 

『…美空さん 

さっきの鍵を貸してください』 

そう言って、鍵穴に差し込むと… 

ギィィィ…、と鈍い音をたてて、扉が開きます。 

そこには、地下へと続く階段がありました。 

地下に何かあるの？、と美空が中に入ろうとすると 

『待ってください、都合が良すぎます』 

と言って、先へ進もうとする美空を止めます。 

『なんでエリカさんはこの鍵を寄越したんでしょうか 

間違いならすぐに回収に来ると思いますし 

わざとならこれは罠です 

一度様子を見てから…』 

灰原が話す背後に、狐の面をつけた女性が… 

ガッ、と勢いよく、灰原は棒で殴られ 

動揺する美空の背後にも、また別の女性が… 

ドゴッ、と鈍い音をたてて 

美空も、後頭部を殴られます。 

2人は気絶してしまい、階段に倒れこんだまま 

扉は、ギィィィ…、と再び音をたて 

ゆっくりと、閉まっていくのでした。 

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