鬼獄の夜72話/24巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

（私が黄瀬くんに出来ることは、これしかない―――） 

美空は目を閉じてそう思います。 

鬼は美空をめがけて、刺すように触手を伸ばすと… 

ドッ、と鈍い音が上がると同時に、 

パリン、と大きな音をたてて、鏡が割れました。 

なんと美空は反対側に立っていて、 

その姿を鏡に映し、鬼を勘違いさせたのです。 

触手が鏡に刺さったまま、動けない鬼。 

『黄瀬くん、私死なないから』 

美空は真っ直ぐと見てそう言い、 

この先、蜘蛛の糸一本しか命綱がなくても生き残ると決意します。 

それが、最後まで想ってくれた黄瀬の為に出来ることだと美空は思うのです。 

鬼にはこの命をくれてやらないわよ、と言って、 

美空はこの部屋のシャッターを閉め、走り出します。 

（必ず柴を追い詰めて、黄瀬くんを元に戻してみせる！） 

美空は涙を拭いながら、気持ちを固めました。 

しかし閉じ込めたものの、鬼の力ではシャッターは時間稼ぎにしかならない… 

そう思う美空は、追いつかれないように全速力で扉を探します。 

そしてやっと扉にたどり着き、ボタンを押そうとすると… 

触手が美空の足を掴み、勢いよく倒れこんでしまいました。 

振り返ると、すぐ後ろには鬼の姿があり、 

あまりにも早過ぎる、と美空は絶望を感じます。 

『オレの美空に、何してんだよ！！』 

突然、天井から恭平が現れ、 

落ちてくる勢いのまま、持っていたパイプを鬼に突き刺しました。 

鬼は断末魔のような声をあげて、動けずにのたうち回ります。 

天井から灰原も顔を出し声をかけますが、 

恭平は初めて見る鬼に動揺しながらも、逃げるために美空を立たせようとします。 

しかし美空は、この鬼は黄瀬であることをふたりに話し、 

床に刺さったパイプを抜こうと暴れまわる鬼に近づこうとします。 

恭平は美空を抑えこんで落ち着かせようとしますが、 

その間に床からパイプは抜けて、鬼は酷い叫び声をあげて暴れまわります。 

暴れまわる触手から、恭平は美空を覆って守りますが、 

触手が天井を激しく叩き、その拍子で灰原が下に落ちてしまいました。 

『てめぇ何落ちてんだよ！？』 

恭平が灰原に怒りますが、 

既に鬼は三人の前に立ちはだかっていました。 

絶体絶命の中、じっとしてりゃ平気な訳？、と恭平はダメ元で聞きます。 

美空は眉をしかめながら、 

絶望的なこの状況をどうするか考えていると… 

その瞬間、扉の開く音がしたと思うと、 

銃を構えた開眼者たちと、エリカが現れました。 

『誰かと思えば美空ちゃんじゃない、久しぶり』 

エリカは不敵な笑みを浮かべて、そう言うのでした。 

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