鬼獄の夜102話/34巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

『美空様を想う灰原様を、信じて差し上げて―――』 

沙織がそう言ったその時、灰原が現れました。 

美空が呆然と灰原を見つめていると、 

灰原は遅くなってしまったこと、ひとりで辛い思いをさせたことを謝ります。 

『怖かったですよね』 

灰原は眉をしかめながらも、美空に微笑みました。 

美空は灰原の言葉に唇を噛みしめ、涙を流します。 

灰原を失うことが怖くて仕方がないのに、 

灰原の顔を見たら、まだ終われないと思ってしまう美空。 

（心配かけてごめん、沙織） 

美空はそう思いながら涙を拭い、待ってた、と灰原に言いました。 

『本当にいつも良いタイミングで来るよねぇ』 

『でも、お呼びじゃないよ灰原さん』 

柴はそう言うと、乱暴に美空の頭を掴み、勢いよく床へと押し付けます。 

そして恭平は死に、美空は服従したことを灰原に伝え、 

もうアンタに出来ることは何もない、と言い放ちました。 

悔しいけど、柴の言う通りだと思う美空。 

灰原が来てくれても、この状況が不利なことに変わりはなく… 

手負いとはいえ、この柴と鷹介が相手には、どうすることもできない状況なのです。 

灰原は静かに、美空を離すように言い、 

『柴さん、顔無し鬼の延命は無理ですよ』 

淡々と、続けてそう言いました。 

灰原の言葉に驚く、美空と鷹介。 

柴は鋭い目つきで灰原を睨みつけると、 

灰原は、柴がこの宗教団体を作った理由を話し始めました。 

顔無し鬼の為に大量の人間を犠牲にする、柴の目的は… 

『寿命が迫った顔無し鬼を、少しでも延命させるため』 

そうですよね？、と言って冷たい目で柴を見ます。 

灰原はどこでそんな情報を仕入れたのか、 

美空がそう考えていると、柴は美空の頭から手を離しました。 

情報を教えたのはエリカか、と柴が尋ねます。 

灰原は半分はエリカから聞いたことを認め、 

もう半分は自身の知識と憶測だと、答えました。 

灰原は柴の反応を見て、この憶測が正解であることを確信します。 

そして柴の計画には間違いがあり、鬼の延命は出来ない、と言いました。 

柴の目的が鬼の延命であることを知り、 

美空と鷹介は、動揺を隠せずに呆然とします。 

無敵に思える顔無し鬼にも寿命があり、不死身ではない… 

そうなれば、顔無し鬼にも弱点がある、と考える美空。 

すると黙って聞いていた柴が、 

『なるほどねぇ…そこまで言うなら聞かせてよ』 

『僕の何が間違っているのか』 

柴は表情に怒りが溢れながらも、笑顔を崩さずにそう言いました。 

柴のペースがだんだんと崩れてきていることに、

灰原は小さく、静かに笑みを浮かべるのでした。 

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