鬼獄の夜104話/35巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

『いたーい…いたいぃぃい』 

鬼の足音とともに、女性の声が静かな通路に響きます。 

―――その頃、柴に見限られた開眼者たちは、必死に出口を探していました。 

全ての扉は閉鎖され、 

どうやっても開かない扉の前で、開眼者たちは落胆します。 

ひとりが柴に恨み言を述べると、 

未だ柴を信じる開眼者が、侵入者の美空のせいだと叫びました。 

とにかく逃げなければと、反対側の扉へ行こうとすると… 

通路の向こう側、暗闇の中から何かがゆっくりと近づいてきました。 

開眼者が目を凝らして見ていると、

『いたいぃぃ』

鬼が女性の身体を食いちぎりながら、こちらへと向かってきているのでした。 

―――『真相はそこにあるはずです』 

灰原は、エリカが鬼の顎門で柴を待っていることを、柴に伝えました。 

顔無し鬼がいなくなれば、柴は潰れる… 

灰原はエリカを利用して、顔無し鬼の弱点を突こうとしていました。 

美空は灰原の作戦が、段々と見えてきました。 

美空が思いつきもしなかった作戦。 

なんと灰原は、顔無し鬼を人質にしているのです。 

すると突然、鷹介の首を掴んでいた柴が、鷹介を床に投げつけました。 

勢いよく床に倒れ込んだ鷹介は、 

苦しそうに酷くむせながら息を整えます。 

そんな鷹介に構うことなく、 

『どうやってエリカをたぶらかした！？』 

柴は焦りをみせた表情で、灰原に問いました。 

灰原は、少し相談に乗っただけだと答えると、 

柴の様子から、やはり柴はエリカの正体を知らないと確信しました。 

夜明けまで、あと2時間弱… 

急がないと、顔無し鬼が棲家である顎門に戻ってきます。 

『もし間に合わなかったら、延命どころの話じゃなくなるかもしれませんよ？』 

灰原がそう言うと、柴の表情は悔しそうに歪みました。 

そして突然、灰原の腹に強く蹴りを入れたのです。 

灰原は床に倒れ込み、上手く息ができずにうずくまってしまいます。 

柴はその隙に、鷹介とその場を立ち去ろうとすると… 

ドンッ 

突然、大きな音とともに、大きな揺れが起こったのです。 

美空は突然の揺れに驚き、 

灰原を守るようにして、部屋中を見渡しました。 

するとこの揺れに動じず、柴が美空にもう一度尋ねます。 

『美空、本当にそれでいいのか』 

美空を見下すような目をして、柴はそう言いました。 

美空は動けない灰原を守りながら、殺すなら私を先に、と言いかけると… 

柴の目がさっきと一変し、 

なんとも寂し気な、空虚を見るような目で、美空を見つめるのです。 

今まで見たこともない柴の目に、美空の動きは止まります。 

そして柴は、何も言わずに歩き出しました。 

鷹介は柴に指示を求めると、 

強制排除を始めろ、と柴は冷たく言います。 

鷹介は柴の言葉に動揺し、 

それでは美空姉ちゃんが死んでしまう、と言いました。 

しかし柴は鋭い目つきで鷹介を睨み、早くするように言い放ちます。 

『15分後、施設内は神経ガスで満たされる』 

『僕のものにならないなら、そこで死ね』 

柴はそう言うと、鷹介にスイッチを押させました。 

強制排除15分前… 

大きなブザーが鳴り、感情の無い音声が館内に流れるのでした。 

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