鬼獄の夜107話/36巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

―――美空。俺の美空。 

恭平は、これは夢なのか分からずにいます。 

暗い部屋の中、恭平は美空を後ろ向きにした状態で行為をしていました。 

『美空…気持ちい？』 

恭平がそう聞くと、美空は涙ぐみながら小さく返事をします。 

美空はゆっくりと、身体を恭平の方に向けると、 

ギュってして、と恥ずかしそうに顔を赤らめて言います。 

（あー、もう、夢でもいいわ） 

恭平は愛おしそうに美空を抱きしめると、 

美空も恭平にしがみつき、何度も好きだと言いました。 

恭平は、オレもすげー好き、と言って抱きしめる力を強めます。 

（ずっとこのまま、覚めなきゃいいのに） 

恭平は薄れゆく意識の中、そう思うのでした。 

―――『目を覚ましてよ、恭平！！』 

美空は動かない恭平に、叫び続けました。 

美空は叫びながら、どんどん恭平の元へ近づいていきます。 

しかし灰原はそれを止めると、 

鬼の手の届く範囲まで近寄ってはいけないと言いました。 

鬼は恭平のいる手前で、美空を狙った様子でじっと見つめています。 

美空は灰原から、恭平に何があったのかをすべて聞きました。 

恭平が鬼に大けがを負わされたこと、 

柴エリカと命がけの取り引きをして死にかけたこと… 

そして、目覚めて真っ先に美空を助けに行ったこと。 

恭平が自分の為に何度も命を張ってくれたことを知り、美空は涙を流します。 

『鬼が怯えているのは恐らく茶山さんの中にある、エリカさんの血…』 

『黄瀬くんがエリカさんを襲えなかったのと同じ状況でしょう』 

灰原は、エリカの血の効力が活きているなら、 

恭平もまだ生きているはずだと推測していました。 

そして美空は灰原の提案で、恭平に声をかけ続けていたのです。 

恭平があの時、エリカの血を摂取した後… 

美空の窮地を察して、突然目覚めました。

灰原は、今回もあの時のような効果を期待しているのです。 

しかし、美空が何度声をかけ続けても、恭平は目覚めません。 

『強制排除5分前、速やかに退避してください』 

館内に、無慈悲にもカウントダウンの音声が響きます。 

絶望的な状況の中、あと5分で神経ガスが放出されることに焦る美空。 

すると灰原が、ゆっくりと恭平の元へ歩き出しました。 

美空さんは貴方が起きないから泣いてるんですよ、と灰原は言います。 

荒っぽくて短絡的で、いつも理解に苦しむ行動ばかりする恭平。 

しかし、恭平の美空への気持ちは本物だと、灰原は悔しいくらいに感じています。 

『今、美空さんを救えるのは貴方だけなんです！』 

『恭平さん！！』 

灰原は力を込めて、恭平の¨名前¨を呼びました。 

鬼は、手が届く距離に来た灰原に、容赦なく襲い掛かります。 

美空が泣きながら叫んだその瞬間… 

『うるせぇよ』 

突然恭平が起き上がり、それと同時に鬼を殴り倒したのでした。 

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