鬼獄の夜108話/36巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

『うるせぇよ、人がせっかくいい夢見てんのに』 

ピクリとも動かずに倒れていた恭平は、 

突然立ち上がって、鬼を重いパンチで殴り倒しました。 

鬼は床に勢いよく倒れ込みます。 

無意識に鬼を倒した恭平は、 

意識が戻りハッとすると、何が起きたのかと呆然としていました。 

恭平が目覚めたことに、灰原は安心してホッとため息をつきます。 

美空は恭平にしがみつき、 

生きててよかった、と泣きじゃくりながら言いました。 

美空は恭平のことが大嫌いです。 

しかし、死んでもいい、なんてことは一度も思ったことはなかったのです。 

恭平は泣きじゃくる美空を抱きしめながら、 

『あーやっぱ、夢より本物が最高だわ』 

強く安堵した様子で、そう言いました。 

しかし急所を刺された傷口は重症で、 

恭平は力が抜けていってしまい、美空の胸でうなだれてしまいます。 

すると、先ほど恭平に倒された鬼が、 

既にもう立ち上がっていて、美空たちの前に立ちはだかりました。 

恭平はまた鬼が現れたことに驚き、 

これはどういう状況なのかと困惑した様子で言いました。 

恭平が目覚めたことで光が見えつつも、 

まだ脱出しなければならない問題は解決していません。 

すると灰原が、恭平さんの仕事はここからです、と言いました。 

どういうことなのか理解できない恭平に、灰原は策を話し始めるのでした。 

―――暗い森の中で、一匹の梟が枝で休息をしていると… 

突然地響きが鳴り、梟が飛び立つと、森の中で大きな爆発が起こりました。 

『外に…出れたー！！』 

美空は大きな声で、そう言います。 

美空たちは神社から少し上の、山中に出てこれたのです。 

ここに閉じ込められてたった一日のことでも、 

美空には長く、一年以上いたような気がしていました。 

なんと灰原の提案した脱出の策は… 

恭平に鬼を従わせ、大穴を開けさせて脱出する、ということだったのです。 

鬼はエリカを襲えず、そして逆らうこともできない、 

この鬼が恭平を恐れる姿を見たときに、もしかしたらと思っていた灰原。 

灰原の推測通り、鬼は恭平を襲うことなく、従順に従っています。 

恭平は先ほどと打って変わり、 

元気よく鬼に乗って楽しんでいました。 

なんと恭平は、エリカの血の効力で傷が治るからと、 

先程自分で、雑にナイフを抜いてしまっていたのでした。 

しかし致命的な大けがは回復に時間がかかるようですが、 

恭平の怪我は、エリカの血の効力で大分良くなってきていました。 

美空はそんな恭平を見て呆れた様子で、 

今の恭平は最強ってことね、と言います。 

鬼が大穴を開けてくれたおかげで、 

全員は難しくとも、信者も外に出ることができました。 

そして美空は少し黙ると、これからどうするか灰原に聞きました。 

エリカからいろいろ情報を聞き出した灰原。 

エリカに何を聞いたのか、 

灰原は一体どんな策を立てたのか… 

美空は灰原の目を、真っ直ぐ見つめます。 

灰原は少し黙ってから、これから下山すると言いました。 

いくら柴でも、生き残った信者たちと、 

この大がかりな施設ごとの隠ぺいは出来ないだろうと考える灰原。 

『これで終わりに出来ます、生き残った僕たちの勝ちです』 

呆然と話を聞く美空に、 

灰原は微笑みながらそう言いました。 

美空は、本当にこれで終わりに出来るのかと、引っ掛かりを感じます。 

柴たちが贄取塚に行っている今、 

急いで下山しようと灰原は提案します。 

そこへ、恭平が美空たちに声をかけました。 

『さっきは治りそうな気がしたんだけど…』 

『なんか、血ィ止まんねぇ』 

恭平は傷口を抑えながら、そう言います。 

恭平の後ろにいる鬼は、ギョロリと不気味に目を動かすのでした。 

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