鬼獄の夜35話/12巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

『どうして主様がここに！？』 

美空達のいる部屋の扉の前で、鬼は足を止めます。 

『施錠は確認しましたの？』 

壱番の女性は、鬼に気付かれないように 

声を潜めながら聞きます。 

『入り口は間違いなく…』 

そう伍番の女性が答えると 

もう一度、声を潜めて壱番の女性は 

他の部屋は…、と確認します。 

伍番の女性は、震えながら 

『他と言いましても、あそこは廃棄室で…』 

そう話すうちに、鬼は扉を強く蹴って、今にも蹴破ろうとしています。 

（鬼からなるべく離れなきゃ！！） 

美空はそう考えて、手枷で捕まえていた 

参番の女性を開放します。 

そして小声で、ごめん灰原！！、と言って 

思い切り勢いよく、灰原を蹴り飛ばします。 

それと同時に、鬼によって、破られる扉。 

美空に蹴られた衝撃で、灰原は部屋の奥に倒れこみます。 

（これで隠れられてるか分かんないけど…） 

美空は、灰原を守るように抱きしめます。 

―――鬼は一度唾をつけた獲物は逃がさない 

美空は、エリカの言葉を思い出します。 

（もしかして、鬼が私を追ってきたの！？） 

息を潜め、様子を伺う美空達。 

ゆっくり、ふらふらとした足取りで 

大きな鬼が部屋に入ってきます。 

それを見た美空達は、驚くのです。 

（―――この鬼、私を襲った鬼と違う！！） 

なんと、顔無し鬼よりも大きな、黒い鬼が現れたのです。 

黒い鬼は、ゆっくりと部屋の中を進みます。 

肆番の女性は、怯えながら息を潜め 

（動かなければ大丈夫…） 

そう思っていると、黒い鬼の手が伸びてきて 

肆番の女性の面を外します。 

鬼は、ハァァァ、と息を吐き 

肆番の女性と目を合わせます。 

肆番の女性が、恐怖に慄くその瞬間… 

鬼は、ドッ、と一瞬で肆番の女性の頭を潰しました。 

その場にいた全員に、戦慄が走ります。 

（この鬼、視力がある！？） 

伍番の女性は、死にたくない！ 

と何度も叫びながら参番の女性を押しのけて 

部屋の外へ出ようとします。 

鬼は、伍番の女性の頭を掴み 

女性の体は、宙に浮きます。 

（灰原もっと奥に隠れて！！） 

美空は、小声で言うと 

…無理です、と答える灰原の視線の先には… 

鎖が引っ掛かっていて、これ以上動けません。 

そして、女性の千切れた頭部のみを持った鬼が 

のしりのしりと床を軋ませて 

美空達に近づいてきます。 

鬼は、とうとう美空達の前に立ち止まるのでした。 

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