鬼獄の夜54話/18巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

『検査は異常ありませんね』 

病室で、医師がそう言います。 

俯いたままの美空に、弟たちは声をかけます。 

美空の双子の弟の、虹矢と星矢です。 

『あんた達、ホントに背が伸びたね』 

美空は静かにそう言います。

暗い顔のままの美空に、弟たちは元気づけようと言葉をかけます。 

晴馬を探しに贄取塚に行ってから…

美空は1年5か月もの間、目を覚ましませんでした。 

美空が目を覚ました時に掴んだ腕は、見舞いに来ていた弟の腕だったのです。 

美空が目覚ました瞬間、家族は慌ただしくやってきます。 

状況が理解できない美空は、しばらく呆然としながら考えます。 

昏睡状態だったため、身体は思うように動きません。 

そして贄取塚のこと、牡丹と黄瀬のことを思いだします。 

黄瀬が鬼化した後、美空と灰原は、峠道に倒れていたところを救助されました。 

灰原は救助後、すぐに目を覚ましたようです。 

『晴馬のこと、警察に話してくれた？』 

美空が父親に聞くと、両親の2人の空気が変わります。

晴馬や黄瀬たちは、現在も行方不明扱いにされているとのこと。 

そして話を逸らすのです。

美空に気を遣っているのか、受け止めきれないのか、家族は晴馬の話を避けています。 

美空はいたたまれない思いで、手に力を籠めます。 

すると母親が、灰原の話をします。 

灰原は美空が眠り続けている間、何度もお見舞いに通っていました。 

そんな灰原に、ちゃんと会ってお礼を言いなさいと母親は言います。 

灰原のことを、美空の彼氏なのか、と茶化す弟。 

『今日は帰るから、また明日ね』 

母親はそう言って、家族全員が病室を後にします。 

（灰原に会いたい） 

（自分が情けなくて、合わせる顔がない） 

美空は眉をしかめて、苦しそうな顔をします。 

灰原が自分を責めたりすることはないと分かっていても、美空は灰原に会ってもいいのかと悩みます。 

美空が考え込んでいると、誰かが病室の扉を開けます。 

長髪の男が、美空に近づいていきます。 

『おはよー、みーちゃん』 

長髪の男はそう言うと、煙草をくわえ始めます。 

美空はかなり動揺しますが、男はそれを気にすることなく話し始めます。 

¨恭平¨、という男は、図々しく病室の冷蔵庫を開けて、勝手に飲み物を飲み始めます。 

そして、次々に話を続けているのです。 

『あんたとは7年前に終わったでしょ！？』 

話が止まらない恭平に、美空は遮るように強く言います。 

すると恭平は美空に近寄り、美空のことを今でも好きだ、と言います。 

そして美空の頭を抱え、顔を近づけると… 

『だから、１万円貸してくんない？』 

恭平は微笑みながら、そう言うのでした。 

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