鬼獄の夜53話/18巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

『くるよ―――、くる―――』 

目だらけの妖怪が突然現れ、そう言います。 

車内は緊迫した空気が流れます。 

前に顔無し鬼が現れた時にも、目だらけの妖怪がそう鳴いていたのです。 

美空はどうすべきか、必死に考えます。

そして美空は、このまま走り続けてほしいと灰原に頼みます。 

灰原は運転を続け、車は走り続けます。 

（目だらけと顔無し鬼の関係は分からない） 

（この「くる」は鬼になりかけてる黄瀬君を指してるんじゃ！？） 

美空はそう考えて、歯を食いしばります。 

なんとしてでも黄瀬を鬼化させないために 

黄瀬の肩を揺らしながら、声をかけ続けます。 

『私と灰原のことを思いだして！』 

『3人で一緒に帰るのよ！』 

美空は必死に、黄瀬に言い続けるのです。 

灰原も運転をしながら、黄瀬の異変の心配をしています。 

黄瀬はかろうじて、まだうっすらと意識がある様子。 

黄瀬は、話し続ける美空の声を聞きながら 

帰ったら美空さんに、もっとちゃんと謝らないとな、と思います。 

美空と灰原は、黄瀬の新たな異変に動揺します。 

（美空さんと館長の間に何があったのか聞いていいのかな） 

（変な男よりは館長の方が100倍マシだな） 

（目標や夢が何もなかったオレにとって、美空さんは憧れだった） 

黄瀬は遠のいていく意識の中、いろんな思いが駆け巡ります。 

黄瀬は最後に、ダメ元でも告っとけば良かったな、と思うのです。 

そして黄瀬は、白い繭のようなものに包まれてしまいます。 

『黄瀬君！！』 

『美空さん離れて！！』 

美空と灰原は同時に叫びます。 

『きた』 

目だらけの妖怪がそう言うと… 

白い繭から、黒い指が出てきます。 

そして白い繭が破れ、勢いよく黒い鬼が現れるのでした。 

―――（ごめんな、姉ちゃん） 

晴馬が美空にそう言います。 

美空は、晴馬を見つめます。 

晴馬は俯いたままで、表情が見えません。 

晴馬と美空は、真っ白な部屋に、隣り合わせで座っています。 

美空は俯き、牡丹を連れて帰ってこれなかったことを謝ります。 

『でも次は必ず連れて帰るから、お願い、もう少しだけ待ってて』 

美空は続けて、そう言います。 

しかし晴馬は、もういいんだ、と言ってどこかへ歩き出してしまうのです。 

そんな晴馬を止めようと、美空は手を伸ばします。 

しかしどんなに手を伸ばしても、晴馬には届かないのです。 

そして美空はやっと、晴馬の腕を掴めます。 

しかしそれは、晴馬ではありませんでした。 

なんと、美空がいる場所は、病院のベッドの中だったのです。 

『…晴馬？』 

この状況が理解できずに呆然とする美空は、掴んだ腕の相手にそう言うのでした。 

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