鬼獄の夜70話/24巻ネタバレ！全巻無料・最新話まで読み放題の漫画アプリも解説

《ネタバレあらすじの内容！》

（これが…鬼！？） 

美空は動かずに、息を潜めて鬼を見ます。 

鬼はかろうじて形を保っているものの、 

顔無し鬼とは違う、より禍々しく醜悪な¨怪物¨のような姿… 

鬼は捕まえた開眼者の頭を食いちぎると、 

その勢いで、開眼者の目玉が美空の手元まで飛んできました。 

美空は息をのむと、自分が倒れ込んでいる床には、

食いちぎられた人間の残骸で溢れていることに気付きます。 

それを見た美空は吐きそうになり、必死に口元を抑えました。 

しかし少しの声が漏れてしまい、美空の背後には、鬼が… 

鬼は深く息を吐くと、美空の頭へと手を伸ばしました。 

しかし鬼は美空の頭を踏み、 

美空に気付いていない様子で奥へと歩いていきます。 

美空は死体の残骸に顔を押し付けられても耐え続け、 

鬼が去るまで、息を潜めて必死に動かず過ごします。 

その場から鬼が去ったことを確認して、 

美空は身体を起こし、床に思い切り吐いてしまいました。 

そして息を切らしながら、今のうちに逃げようと周りを見渡します。 

扉の横についているセキュリティのキーは壊れていて、 

鍵を開けて、扉から出ていくことは不可能です。 

灰原たちが助け出そうとしてくれる、と思うも、 

鬼を警戒して簡単には入って来れないだろうと考えます。 

そして美空は扉から離れ、ぼろぼろになった通路の奥を見つめます。 

（この施設には、南北に階段があるはず） 

美空はそう思い、反対側へ、この通路の奥へと進むことを決意。 

歩きながら観察していると、 

ここは元倉庫のフロアなのではないかと推測をします。 

どうして鬼はこんな場所に閉じ込められているのか、 

そもそもあれは鬼？それとも鬼化した元人間…、と考えていると… 

通路の曲がり角で、ゆらりと影が揺れました。 

鬼がこちらへと戻ってきてしまい、 

美空は急いで息を潜め、物陰へと隠れます。 

鬼はゆっくりと、美空に気付かずに通り過ぎていきました。 

（あの鬼…フロアを徘徊してる？） 

美空がそう考えていると、 

床に紙が乱雑に落ちていることに気が付きます。 

その紙には何かが書いてあり、美空はそれを拾い上げました。 

『美空さんに会いたい』『かんちょう、みそらさん』 

殴り書きで、美空の名前と、館長…灰原のことが書いてあり、美空はハッとします。 

黄瀬の筆跡であることに気付いた美空は、 

（ここにいる鬼は、黄瀬くんなの！？） 

美空は蒼ざめて、そう思います。 

『オレとしての意思があるうちに、これを書いている』 

数多ある紙の中の一枚に、そう書かれているのでした。 

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