漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。
この記事では、漫画の第9巻に収められている第44話のネタバレあらすじを書いていきます。
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私たちはどうかしている|漫画44話/9巻ネタバレあらすじ
漫画『私たちはどうかしている』の第44話タイトルは『花蕾(からい)』。
電子のほうでは7巻の書影が出始めてます( 〃▽〃)
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《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
ーここは「花がすみ」。
椿は店内に入りました。七桜が接客している様子を見て、目を見張ります。
(この気持ちは…愛なのか憎しみなのか)
『七桜…!』
椿は七桜の名を呼ぶものの、その後の言葉が続きません。
(言葉が…続かない…)
七桜は、店内で接客をしていました。
七桜も椿の姿に驚き一瞬目を見張りますがー。
椿からふっと視線をそらして接客を続けます。注文された御菓子を客に手渡し、お代をもらって見送ります。
椿はじっと七桜を見つめました。
(紛れもなく七桜だ。髪がずいぶん伸びた…それに…すこしやせた?)
客が出ていったのを見計らって椿は声をかけました。
『七桜、なんでこんなところに』
しかし七桜は振り返ると、笑顔で椿に言いました。
『お客さま、おまたせして申し訳ありません。お持ち帰りでよろしいですか?』
シラを切ろうとする七桜をみて、椿は一瞬言葉に詰まり、こう言いました。
『季節の上生をここでいただく』
椿は席に座り七桜の御菓子を待ちました。七桜が持ってきたのは「ふくべ」でした。七桜が御菓子の説明を始めます。
ふくべはひょうたんの別名。縁起がよく、子孫繁栄のシンボルとなっていることー。そして最後にこう言いました。
『光月庵も正しく実り多き繁栄を迎えますように』
椿は瞠目します。
それではごゆっくり、そう言って立ち去ろうとする七桜を、椿は呼び止めました。
椿『なんなんだ「花がすみ」って。こんな…光月庵の近くに店を構えて…』
七桜『自分の店を出すのが夢だったの。喜んでくれてもいいんじゃない?』
椿は震えます。
(違う。俺が聞きたいのはー…)
『そうじゃない。なんで、あの火事の日!どうして何も言わずに消えたんだ!』
(3年も経って、どうして今さらー…)
七桜は真っ直ぐに椿を見つめて言いました。
『あの日待っていたら…何か変わったの?』
椿は七桜の言葉に固まってしまいました。
『椿あのとき聞いたよね。いままでのことは全部嘘だったのかって。そうだよ。全部嘘だった。だってそうでしょう。ママを殺人者にした人のこと、好きになれるわけない。私は「さくら」なんだよ、椿』
淡々と話す七桜。七桜の表情は冷たく、昔の面影はありません。
(だれだ…これは誰だー…)
押し黙る椿。そんな椿を見て、七桜はこう続けました。
『椿だって、あの火事の日、私の約束より、一番大事なものを取りに行ったでしょ。でもあれは、私のものだから』
椿は何かを言い返そうとしますがー…。そこへ多喜川が声をかけました。
椿は店に多喜川がいることに驚きを隠せません。
多喜川は、七桜を抱き寄せて『彼女は僕の大事なパートナーなんだよ、彼女を傷つけることは許さない』と椿に言いました。
『お客さま、御菓子をお求めでなければお帰りください』
すべてを拒絶するような冷えた声で、七桜は言いました。
椿は何も言わずに店を出ていくしかありませんでした。
椿の後ろ姿を見送る七桜の手は、かすかに震えていました。
「花がすみ」からの帰り道でー。
椿は『七桜…』と呟き、悲痛な表情を滲ませました。
(会わなければよかった。幸せだった思い出だけ残して。大事にしまっておけばよかったんだ。…忘れていたんだ。会えばまた憎しみが生まれることをー…)
七桜の『椿だって、あの火事の日、私の約束より、一番大事なものを取りに行ったでしょ。』という言葉。
椿が七桜との約束を捨てて守ったものとは、光月庵の菓子道具です。
火事のあの日、
七桜は旦那さまの部屋で椿を待つと約束していました。
椿も必ずここへ戻ってくると七桜に約束していました。
しかし、ふたりが旦那さまの部屋で会うことはありませんでした。
火事のあと、七桜が目を覚ましたのは2日後のことです。
七桜は病室で、テレビから流れてくる光月庵の火事のニュースで
・光月庵の型や道具が無事だった
・若旦那が火事のなか命懸けで道具を守った
と報じられるのを聞きました。このとき七桜は
椿が大旦那を助けた後、七桜が待つ旦那さまの部屋に戻るのではなく、光月庵当主に代々伝わる道具箱を守りに行ったのだ。
そう思ったのです。
(漫画の36話で描かれています)
しかし、火事のとき、椿は廊下で倒れているところを栞に助け出されており、それ以外の記憶がありません。
ほんとうのところはどうなのか?
実は別の真相が隠されています。その真相は後々、判明します。
《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
七桜との再会を果たした後ー。
椿は日常に戻りますが、目線はどこかうわの空。栞は椿の異変に気づき、心配そうにしています。
そこへ五月雨亭の女将が訪ねてきました。
和倉温泉の旅館で、和菓子をセットにした温泉プランを実施したいので、協力して欲しいというのです。
和倉温泉の旅館は、五月雨亭の女将の姉が経営していました。
しかし、五月雨亭の女将は、協力を依頼しながらも、どこか歯切れが悪そうにしています。椿は女将に理由を尋ねました。
すると、五月雨亭の女将は遠慮がちに話し始めました。
実は、姉は別の店も気にしているのだと。その店とは「花がすみ」。
椿は目を細めました。
無名な店では観光客は喜ばない。五月雨亭の女将はそう思うものの、姉は別の店を気にしていると話し、困った様子です。
椿は少し考え、五月雨亭の女将にこう提案しました。
『それでしたら「花がすみ」さんと一緒にやるというのはどうですか?』
その場にいた誰もが目を見開き驚きました。光月庵の女将も瞠目しています。
しかし、五月雨亭の女将は嬉しそうに『よろしいんですか?』と聞き返しました。椿はうなずきます。
そして、週明けの五月雨亭の炉開きで双方が顔合わせをすること、炉開きのお茶菓子を花がすみ、締めの干菓子を光月庵が準備すること、が決まりました。
この話は、すぐに花がすみの七桜の耳にも届きました。
多喜川は警戒しますが、七桜は受けることに決めます。しかしー。
花がすみに電話がかかってきました。なんと、これまで取引していた業者が小豆を卸せないと言ってきたのです。
七桜の脳裏に、光月庵の女将の顔がよぎりました。
(やられた、またあの人に…)
そして炉開きの当日ー。
五月雨亭の女将、和倉温泉を経営する姉の藤村、そして光月庵のメンバーの姿がありました。光月庵からは、椿、女将、城島、山口が来ていました。
炉開きが始まり、お茶菓子が出され、一同は美味しそうに頬張ります。
しかしそこに、花がすみのメンバーの姿がありません。
光月庵の女将は、薄ら笑いを浮かべました。
花がすみは、仕事を引き受けられなかったのだろう、お茶菓子はきっと他の店に頼んで用意したのだろう、と。
しかしお茶菓子を食べた椿は、じっと御菓子を見つめ、五月雨亭の女将にたずねました。
『花がすみさんは、どちらにいらっしゃるんですか?』
すると、五月雨亭の女将は言いました。
『お茶の席には不相応だからと、隣の部屋でお待ちになっているんですが…、やっぱりお呼びしましょう。』
そして、そこへ七桜と多喜川が現れました。
光月庵の女将、城島、山口は七桜の姿に驚きます。
椿はじっと七桜を見つめるのでした。
椿の働きかけで、椿と七桜はふたたび出会うことになりました。
椿が七桜と一緒に仕事をしようと思った理由は何なのでしょうか?
個人的な考察ですが
花がすみで椿がみた七桜は別人のようで、それが椿には納得できなかったんじゃないかと思います。もういちど確かめたい。そう思ったんじゃないでしょうか。
そう思わせるような展開が、次話で待っています。
私たちはどうかしている|原作漫画の巻数・話数は?
漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。
漫画の巻数・話数の対応表(ネタバレあらすじリンク含む)はこちら↓
漫画(巻数) | ネタバレ対応リンク(話数) |
1巻 | 1話・2話・3話・4話・5話 |
2巻 | 6話・7話・8話・9話・10話 |
3巻 | 11話・12話・13話・14話・15話 |
4巻 | 16話・17話・18話・19話・20話 |
5巻 | 21話・22話・23話・24話・25話 |
6巻 | 26話・27話・28話・29話・30話 |
7巻 | 31話・32話・33話・34話・35話・36話 |
8巻 | 37話・38話・39話・40話・41話 |
9巻 | 42話・43話・44話・45話 |
10巻 | 46話・47話・48話・49話 |
11巻 | 50話・51話・52話・53話 |
12巻 | 54話・55話・56話・57話 |
13巻 | 58話・59話・60話 |
電子版漫画の5巻と10巻には電子版特典が付いています。
電子版特典では、紙面漫画にはないオリジナル・ショートストーリーが掲載されています。
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