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私たちはどうかしている|漫画42話/9巻ネタバレ!七桜の空白の3年間と百合子の手紙

漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。

この記事では、漫画の第9巻に収められている第42話のネタバレあらすじを書いていきます。

他の話数のネタバレあらすじはこちらをクリックしてご覧ください。

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私たちはどうかしている|漫画42話/9巻ネタバレあらすじ

漫画『私たちはどうかしている』の第42話タイトルは『空白の3年間』。

直前話のネタバレあらすじはこちら

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》

ー光月庵の火事から6ヶ月後。

七桜は白山市にある小さな和菓子屋「和沙」で、住み込みで働いていました。時折、多喜川が差し入れを持って様子を見に尋ねて来てくれます。

多喜川は七桜のためにお店を出してあげようとしたのですが、七桜は自分の力で夢を叶えたいと言って断り、こうして住み込みで修行をしていました。

月日は流れ、お店から上生菓子を任されるようになりました。七桜は大喜びします。

(小さいけどあったかい店。小さいころ描いた夢。ここでなら叶えられるかもしれない)

七桜は前向きな気持ちで頑張っていたもののー。ある日、警察が七桜を尋ねて店にやってきました。

警察は光月庵の火事について再捜査していると切り出し、あの日どこで何をしていたのか、と聞いてきます。

七桜は質問に戸惑いますが、警察は続けます。

『そのころ、光月庵の若旦那と婚約をされていましたよね。大旦那からずいぶん辛くあたられていたようですね。恨んでいたんじゃないですか?』

(なに?どうして…。)

『見たという人がいるんですよ。あの日あなたが大旦那の部屋に入っていくのを

七桜の脳裏に、薄ら笑いを浮かべる女将の顔が浮かびました。

(あの人だ。ママのときみたいに、私のこともー…)

警察が帰った後、店を閉めた店主はテレビをつけました。

テレビには偶然にも光月庵が映り、画面越しに女将がインタビューを受けています。七桜も思わずテレビを見つめました。

女将は、歴史ある店の女将としての心得を、意気揚々と話していました。

しかし、長い歴史のなかには苦労もあったー…と昔話をはじめて、こう言ったのです。

『18年年前でしょうか…鬼が入り込んできたときには本当に心を悩ませました。優しい主人に取り入って店をダメにしようとした職人がいたんです』

七桜はじっと画面を見つめます。

『でも、その鬼には天罰が下ったんですよ。悪いことは出来ませんわね。そういう卑劣な人間には職人を名乗ってほしくないですわ』

七桜は真っ青になり、思わずテレビを消しました。七桜と一緒にテレビを見ていた店主は、驚いた様子。

(忘れたい。忘れたいのにー…)

七桜は震え、そのまま上着ももたずに雪が降る外へと飛び出していってしまいました。

この夜は記録的な大雪でした。

雪が降るなか、七桜はあてもなく彷徨います。

(きっとまた警察が来る。「和沙」にはもう居られない)

そして七桜は、雪に足を滑らせ、崖から落ち倒れてしまいました。

七桜は力尽き、起き上がることが出来ません。

(もう…疲れた…)

七桜の意識が遠のいていきます。

(ごめんね…ママ…)

しかし、どれくらい経ったでしょうか。

『七桜ちゃん!』と呼ぶ声がします。

多喜川が七桜の顔を覗き込み、必死に呼びかけていました。

『「和沙」に行ったら七桜ちゃん帰ってないって聞いて…。頼むよ!今日は僕ぜんざいを食べたいから!』

多喜川は猛吹雪のなか七桜をおぶって歩き出しました。

しかし七桜の体は冷え切っており、七桜の意識は再び遠のいていきます。

(もう…このまま眠りたいー…)

多喜川が七桜の異変に気づきました。

『ダメだ七桜ちゃん!起きろ!』

多喜川は叫びます。

『きみがいなくなったら、誰がお母さんのことを思い出すんだ!』

七桜がハッとします。

『全部消えてしまうんだよ!優しさも、温かさも!お母さんは、二度、死ぬことになるんだ、七桜ちゃん!』

七桜の脳裏に、母が残した形見の手紙がよぎりました。

百合子が樹に宛てたその手紙には、こう書かれていました。

ー拝啓 高月樹様。中学の校舎であなたに出会えたこと、奇跡みたいに思っています。幼い頃、両親を亡くした私にとって、あなたは初めて愛の温かさを教えてくれた人。気がつけば私にとっても光月庵は憧れの店になっていました。叶うことなら、いつか私の作ったお菓子を光月庵で出せたらな。二人でよく歩いた桜の小路…そのを模した羊羹がいいと思うの。いつか二人の子供ができて、その子がお菓子を作る子になったら、そのお菓子を最初に教えるの。叶わないのは分かっています。私じゃ女将になれないこと…。でもささやかな夢なの。思い描くだけで幸せになれるー…幸せにー…。

(ママの形見にあった手紙は…樹さんからのものより、書いたのに出せなかった手紙のほうが多かった)

七桜の目に薄ら笑いを浮かべる女将の姿が浮かびます。

(あの人が光月庵にいるかぎり、ママは死んでもなお、汚され続ける)

一瞬、七桜の脳裏に、椿の顔が浮かび、涙がこぼれますがー。

七桜は雪のなか多喜川に言いました。

『多喜川さん…力を…貸してください。いつか必ずお返しします…もっと修行します』

(ママ…わかったよママ…)

七桜は大粒の涙をこぼしながら多喜川に言いました。

『私に、店をください』

(ママの叶えられなかった夢は、私が本物にする。それ以外、もう何も望まないー…)

42話では一貫して、火事のあとの七桜の「空白の3年間」が描かれました。

火事のあと、七桜は「和沙」という和菓子屋に雇われ、いつか自分の店を出そうと頑張っていました。

しかし女将の差し金で、七桜は警察から追われるようになってしまいました。

これでは「和沙」に迷惑がかかります。これ以上、お店には居られません。

七桜は絶望し、一時は全てを諦めかけます。

しかし雪の夜、母親が叶えたがっていた夢を思い出し、七桜は奮い立ちました。

『光月庵を奪い、光月庵から母の夢だった御菓子を出すこと』

(その御菓子とは「桜の小路を模した羊羹」のことかもしれません)

3年後に椿と再会するまでのあいだ

七桜はそれを叶えるためだけに修行を積み

そしてついに「花がすみ」をオープンさせたのでした。

続きのネタバレあらすじはこちら

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漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。

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