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私たちはどうかしている|漫画43話/9巻ネタバレ!椿の目の後遺症と失明の危機

漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。

この記事では、漫画の第9巻に収められている第43話のネタバレあらすじを書いていきます。

他の話数のネタバレあらすじはこちらをクリックしてご覧ください。

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私たちはどうかしている|漫画43話/9巻ネタバレあらすじ

漫画『私たちはどうかしている』の第43話タイトルは『信念』。

直前話のネタバレあらすじはこちら

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》

ー五月雨亭の庭で。

七桜は椿に遭遇し、椿の言葉を聞いて、息をのみました。

『だれか、いるのか?』

(見えてない?椿…目が見えていないの?)

七桜は、思わず椿に手を伸ばします。

しかし、次の瞬間、栞がやってきたことに気づき、慌てて木陰に隠れました。

椿は栞の声を聞いてハッとします。霞んでいた椿の視界は徐々に戻り、椿は栞を認識しました。

椿と栞はそのまま立ち去っていきましたが、木陰に隠れて様子を伺っていた七桜は椿の目が見えていないことに驚きを隠せませんでした。

その後、選定会の結果が伝えられました。選ばれたのは光月庵でした。

(「花がすみ」…そんなに気にするほどの店じゃなかったか…)

椿は結果をきき安堵した様子。栞も喜びます。

一方、七桜は落選したものの、その結果に落ち込んだ様子はありません。

多喜川は残念がりますが、七桜は落選は想定内だと話し、淡々と言いました。

『言ったじゃないですか。選定会の目的は勝つことじゃないって』

多喜川は、ふっと笑って七桜に聞きました。

『それで?椿くんとは会ったの?』

七桜は、多喜川には視線を合わせずに、会っていない、と答えます。そして、ふと思い出すのです。

東京でひとり修行していたときー。

(ひと口ですぐに分かった。椿が作ってないって)

七桜は一度だけ、東京で、光月庵の御菓子を食べたことがありました。

(これだったの?あの火事の日、私との約束を捨てて椿が守ったものは…)

七桜は椿が御菓子を作っていないと気づいて、絶望します。

(光月庵を自分のものにしたかっただけ。看板が欲しかっただけ。御菓子を作ることじゃない。そんなもののために、私はすべてを失ったんだ)

七桜は、あのときから、ずっとそう思い続けていました。しかしー。

五月雨亭での椿の様子が引っかかります。

(目が悪いから?だから御菓子を作らなくなったの?)

七桜のなかに色々な感情が湧いてきますが、七桜はそれを打ち消すように首を振りました。

(関係ない。椿がどうして御菓子を作らないかなんて、私にはもう…)

七桜との約束を捨てて椿が守ったものとは、光月庵の菓子道具です。

火事のあの日、

七桜は旦那さまの部屋で椿を待つと約束していました。

椿も必ずここへ戻ってくると七桜に約束していました。

しかし、ふたりが旦那さまの部屋で会うことはありませんでした。

火事のあと、七桜が目を覚ましたのは2日後のことです。

七桜は病室で、テレビから流れてくる光月庵の火事のニュースで

・光月庵の型や道具が無事だった

・若旦那が火事のなか命懸けで道具を守った

と報じられるのを聞きました。このとき七桜は

椿が大旦那を助けたのだ。そしてその後、七桜が待つ旦那さまの部屋に戻るのではなく、光月庵当主に代々伝わる道具箱を守りに行ったのだ。

そう思ったのです。

(漫画の36話で描かれています)

しかし、火事のとき、椿は廊下で倒れているところを栞に助け出されており、それ以外の記憶がありません。

ほんとうのところはどうなのか?

実は別の真相が隠されています。その真相は後々、判明します。

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》

椿は病院にいました。眼科で診察を受けています。

椿は、光月庵の火事で網膜が傷つき、その後遺症に苦しんでいました。

椿が医者に症状を伝えると、医者は早めに検査して手術をするように、と勧めてきます。

このまま放っておくと失明の可能性が高い、と言われ、椿は瞠目しますが、術後に視力が回復するまでは数ヶ月から数年かかる、とのこと。

(1月の園遊会で下手な御菓子を出したら…店の信用は今度こそなくなる。)

椿はそう思い、医者に、いまは手術が出来ない、と話して診察室を出ていくのでした。

椿は大旦那の入院している病院に立ち寄りました。

大旦那は、椿をみても椿を認識できない様子。まともな会話もできず、まるで廃人のようです。

『これも…おじいさまの呪いですか?』

椿はそう呟き、園遊会の御菓子を作る決意を固めるのでした。

(俺が絶対に作る。それまで、この目がもってくれるのを祈るしかない)

椿の目は、ぼやけることが頻繁になっており

近くにいる人が認識できなくなることもあるようです。

椿の目に、失明の危機が迫ります。

しかし今は店の信用が関わる大事な時期。

光月庵の信用を背負う椿は、目の手術を受ける決断ができません。

椿の目が見えないことを知っているのは、七桜だけです。

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》

椿が光月庵に戻ると、女将が和室で接客をしていました。女将の接客の相手は、園遊会の選定員だった男性です。

『光月庵に票を回せてよかったですよ。じゃなかったら他の店に決まるところでしたよ。たしか…「花がすみ」だったかな』

椿は襖越しに二人の会話を聞き目をみはりました。椿は襖を開けて女将に言います。

『いまの話…どういうことだ』

選定員の男性は、椿の怒りの表情にたじろぎ、そそくさと帰っていきました。女将は男性に手土産を手渡し見送ります。

椿と女将は言い争いを始めます。

椿は、女将が選定員に手を回していたことを激怒しますが、女将に悪びれる様子はありません。

『そんな甘い考えで、暖簾を守れると思っているの?この店のためなら私は地獄に落ちる覚悟だってある。あなたも同じよね?』

椿はぐっと怒りの表情で女将を睨みつけました。

『あんたと同じ血が流れてると思うと本当に反吐が出る』

椿が和室を出ると、そこには、ちょうどお茶を持ってきた栞が立っていました。心配そうな表情の栞…。

椿は栞に言いました。

『幻滅したでしょう。本当なら五月雨亭に本当のことを話して、ほかの店に園遊会の権利を譲る…それが正しい行動だ。…でも、俺は園遊会の御菓子を作る』

栞は、戸惑いながらも椿に言いました。

『私…椿さんの歩き方が好きです。歩き方の美しい人には、きっと神様が道を与えてくださってると思うんです。椿さんの選択は正しくないかもしれないけど、間違ってはいないと思います』

栞は、幻滅なんてしません、と話すので、椿はふっと目を見開くのでした。

その後、椿は選定員の男性の言葉を思い出します。

『他の店に決まるところでしたよ。たしか…「花がすみ」だったかな』

(なんなんだ…この妙に気になる感じは…)

椿は、どうしても確かめたくなり、五月雨亭の亭主に電話をかけました。

(花がすみ…3ヶ月ほどまえ市内の外れにできた新しい店)

花がすみの店の場所を聞くと、椿は光月庵をあとにしました。

そして椿が訪れたのは、花がすみ。

花がすみの店の前で、椿は「花がすみ」の意味を思い巡らせました。

(「花がすみ」…遠くから花が霞がかったように淡く見えること。咲きほこる桜の花がー…)

椿はついに、花がすみの店を訪れます。

そして次話で七桜と再会します。

続きのネタバレあらすじはこちら

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漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。

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