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私たちはどうかしている|漫画37話/8巻ネタバレ!新章・火事の後の椿と栞

漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。

この記事では、漫画の第8巻に収められている第37話のネタバレあらすじを書いていきます。

他の話数のネタバレあらすじはこちらをクリックしてご覧ください。

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私たちはどうかしている|漫画37話/8巻ネタバレあらすじ

漫画『私たちはどうかしている』の第37話タイトルは『赤の目覚め』。

直前話のネタバレあらすじはこちら

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》

椿が目を覚ましたのは、火事から10日後のことでした。

(あの大火事のあとー。俺は10日間意識が戻らなかった。目が覚めたとき、あいつはもういなかった)

それからというもの、椿は七桜を探していました。

県内の和菓子屋に心当たりがないか聞きまわっていたのです。しかし七桜は見つかりませんでした。

そして月日は流れ、火事から10ヶ月後ー。

椿は光月庵で和菓子教室を開いていました。教室は女性客を中心に人気になっていました。

教室を終えて厨房に戻った椿。誰も居ない厨房で、七桜の面影が浮かびます。

七桜の面影は洗い物をしていた手を止め、驚いたように振り返り、椿に言いました。

(和菓子教室?椿さんが?全然想像できない!)

そして楽しそうに笑います。

(でも、いいね!私にもやらせて!!)

椿は、誰も居ない厨房で、そんな七桜を顔を思い浮かべました。そんな椿の表情はとても切なく寂しそうです。

そこへ女将が現れ、椿に話しかけました。

『くだらない。和菓子教室なんて…店の品位が落ちるようなことをして恥ずかしい。当主がやることじゃないでしょう』

椿はハッとして女将を睨みつけ、言いました。

『新しいことを試して何が悪いんですか。それに俺はまだ当主じゃない。』

女将はそんな椿を皮肉ります。

『七桜さんのことも、いつまで探すつもりなの。あなたはあの子より店を継ぐことを選んだのに…。』

椿は何かを反論しようとしますが、女将はそれを遮り話を続けます。

『それより、向き合うべき人がほかにいるでしょう?』

椿は押し黙ります。

(この気持は愛情なのか憎しみなのか。七桜に会いたいのか会いたくないのか。七桜が消えたあの日から、ずっと矛盾を抱えてる…)

女将の『あなたはあの子より店を継ぐことを選んだ』という言葉。

どうやら女将は

「椿があの火事のときに、七桜のいる部屋には戻るのではなく、菓子道具を取りに行ったこと」

を示して椿に念を押しているようです。

(ネタバレしますが、椿にはその記憶はありません。ただ、当時のニュースでは「若旦那が光月庵に代々伝わる大事な菓子道具を守った」と伝えられました)

さらに女将は『それより、向き合うべき人がほかにいるでしょう』と言います。

この向き合うべき人とは誰なのか?

これは栞のことだと思われます。

続きのネタバレをどうぞ。

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》

ー光月庵の御菓子教室が開かれる日。

天気は大荒れで大雨が降っていました。

椿が、今日の教室は誰も来ないだろう、と思い外を眺めていると、ずぶ濡れになった栞が『すみません、遅くなりました!』と言って店に入ってきました。

椿は驚きます。そうして栞と御菓子づくりが始まりました。他の生徒はこの大雨で教室をキャンセルしていたため、今日の生徒は栞のみです。

椿と栞は下を向いて、手元の御菓子をつくりながら他愛ない話を重ねます。

栞『和菓子作りは私の唯一の楽しみなんです。結婚するまでに沢山作りに来たくて』

椿『結納は明後日でしたよね。本当によかったです。予定どおりに話が進んで』

椿の言葉を聞いて、栞はどこか寂しそう。

栞は、椿と破談になったあと、別の男性との結婚話が進んでいましたが、まだ椿に未練があるようです。

そして栞は、ふと手作業の合間に爪で自分の指を引っ掻いてしまいました。

『いたっ』

とっさに椿が顔を上げます。そして栞に手を伸ばしました。

『大丈夫ですか!?』

椿が手を伸ばした先は、栞の頬にできた、やけどの傷。

椿には覚えている記憶がありました。

光月庵の大火事で椿が廊下に倒れていたとき、焼け落ちてくる柱から、栞が椿をかばってくれたことを。

栞は赤くなりました。

栞は『爪で…指を引っ掻いただけです』と言い、椿も『そうですか…』と言って、作業に戻ります。

椿はふと、栞のつくっている御菓子を見て、聞きました。

『栞さん、ずいぶん赤く色付けするんですね。』

栞が今日作っている御菓子の色付けは濃い赤色。そういえば、栞の着ている着物もいつも赤色です。

栞は慌てて『今日の漆黒のお皿には濃い方が映えると思って…すぐやり直します』と言いますが、椿は続けます。

『栞さんは赤が好きなんですか?』

すると栞は、はい、と答えました。

3人姉妹のなかで一番地味だった栞は、自分の存在に気づいてほしくて、目立つ赤色を身につけるようになったのだ、と。

『赤い色を身に着けたら、きっと私のこともちゃんと見てもらえるって思ったんです』

苦笑すると栞をみて、椿は、自分が幼かった頃を思い出しました。

大旦那に自分を認めてもらいたくて、一生懸命お菓子をつくっていたあの頃を。

椿は微笑み、栞の赤く色付けした御菓子を見て言いました。

『俺は、けっこう好きですよ』

栞は椿の言葉に顔を赤らめました。栞の胸には椿への恋心がこみ上げてきます。

(わかってる。一度、人生をこの人に狂わされた。今度はちゃんと幸せにならなくちゃー。)

しかしー。栞の結納当日。

結婚相手の男性から、和菓子教室はいつまで続けるのか?と言われて、栞は押し黙ってしまいます。

栞の脳裏に浮かんだのは椿の顔。

結婚相手の男性の言葉に、栞は表情を強張らせました。

『栞さんにはなるべく家を守ってもらいたいんです、そのかわり必ず幸せにしますので。』

(言わなくちゃ。はい、よろしくおねがいします。そう言えば、お父さんもお母さんも安心する。私も…幸せにー…)

しかし、結納に集まった親族たちの目の前で、栞は頭を下げました。

『すみません、私…結婚できません』

栞は、椿への恋心を諦めきれませんでした。

栞は、お茶屋の跡継ぎとの縁談を、結納当日に断ってしまうのです。

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》

椿は大旦那のいる病院を訪れました。

大旦那は人工呼吸器をつけて、病室のベッドに横たわっています。

椿は、持ってきた牡丹の花を花瓶に活けようとして、目を丸くしました。花瓶にはすでに花が活けてあります。

椿『すみません、今日ほかに誰か来たんですか?』

看護師『あら?さっきまで何もなかったのに…。誰かしら?』

椿の脳裏に、七桜の顔がよぎりました。

椿は廊下に飛び出しました。

『七桜…、七桜!』と呼びながら、椿は七桜の姿を探すのでした。

椿は、七桜をみつけてどうしたいのか、自分でも分かりません。

しかし、椿は七桜の面影を追い続けています。

続きのネタバレあらすじはこちら

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私たちはどうかしている|原作漫画の巻数・話数は?

漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。

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