私たちはどうかしている｜漫画48話/10巻ネタバレ！大旦那の余命と女将の画策

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説！》

栞は椿に抱いて欲しいと迫りますがー。

椿の脳裏に七桜の面影がよぎります。椿は栞に服を着せて言いました。

『以前の俺なら躊躇なく栞さんを抱いていたかもしれません。気持ちがなくても栞さんを道具として。でも今の俺は絶対に無理です』

椿は『俺からは誰にも何も言うつもりはないので』と言い残し、その場を立ち去っていきました。

その後、月日は流れ12月になりました。椿以外はまだ誰も、栞が嘘をついていることを知りません。

栞が店頭で接客をしていると、城島が話しかけてきました。

『疲れてるなら休みもらえよ。体、大事な時期なんだろ』

城島にそう気遣われ、栞の目に涙が溢れました。栞はついに白状します。

『私…妊娠なんてしてないんです』

栞は、城島に話し始めました。ただ認められたかった。一度でいいから、愛されたかったと。

『私…お饅頭って苦手で。ちゃんと中に餡が入っているか緊張してうまく食べられないんです』

昔、父親が買ってきてくれたお饅頭。

そのなかには餡が入っていませんでした。

（姉の饅頭には餡が入っていたのに、自分の饅頭には入っていなくて。）

『私のだけ…ハズレのお饅頭で…』

そう言って、栞はとつとつと涙をこぼすのでした。

城島は、栞の言葉をじっと聞いていました。

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説！》

一方、七桜と多喜川は、溝口に付け入ろうと画策していました。

溝口は市の議員で、光月庵の女将と不透明なお金のやり取りをしていました。

多喜川は多喜川家の茶会の席に溝口を招き入れます。茶会の席に用意したのは七桜の和菓子でした。

茶会での七桜の和菓子の説明に、溝口は感心している様子。茶会のあと、七桜は庭で溝口に声をかけ、挨拶をしました。

七桜は溝口に『先生に特別に思ってもらえるよう頑張りたいです。先生は光月庵さんを贔屓にしてらっしゃったので』と揺さぶりました。

すると溝口の目線が鋭く光りました。溝口は笑って七桜に言いました。

『それで俺を脅そうとしても無駄だよ。どうせ光月庵はもうすぐダメになる』

七桜はそれを聞いて固まります。どういうことなのか？

溝口は、あぁ君は知らないのか、といった様子で話を続けました。

光月庵の大旦那が廃人同然であること。もう大旦那の命も長くないであろうこと。

溝口が立ち去ったあと、多喜川は七桜に言いました。

『光月庵の次期当主をだれにするのか、あの人には決定権がある。名乗りをあげるなら今だよ』

七桜は急いで大旦那のいる病院に向かうのでした。

一方、女将のもとに溝口から電話がかかってきました。溝口は女将に報告しています。

『花がすみの女店主になにを話したんです？彼女…われわれのことも知っているようでしたよ』

女将は青ざめました。

まさか七桜が溝口議員との関係まで調べ尽くしているとは。

（もし大旦那の記憶が戻ったりしたら…あの火事で私のしたことがバレてしまう。手元においておかなければ）

女将は急いで病院へ向かいました。

女将は病院に到着すると、すぐさま大旦那の退院の手続きを始めますがー。

そこに七桜が現れます。大旦那の病室で、女将と七桜が対峙することに。