私たちはどうかしている｜漫画2話/1巻ネタバレ！椿が七桜に結婚をもちかける

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説！》

茶会の控室で、七桜は椿と再会を果たします。

『あんたが今日の菓子対決の相手？』

椿は突然、七桜の手のを掴み手のひらを見るなり『ふうん』と呟きました。

『私のことは気づいてる？気づいてない？』

そんな不安に駆られる七桜。

ふたりは厨房に案内され菓子づくりを始めるものの、動揺した七桜は手が震えてしまいます。

そして場面は茶会の会場へ移りー。

まず、椿が用意した和菓子が振る舞われました。

椿が用意した和菓子は『薄墨桜』。

唯一無二、という意味が込められていました。

一方、七桜が用意した和菓子は『葉桜』。

桜が散り新緑の季節が訪れても、結婚する二人が仲睦まじくいられるように、という意味が込められていました。

七桜の菓子の発想に驚く椿。茶会の席を沸かせたのは七桜の和菓子でした。

『自分の和菓子が選ばれれば、また和菓子を作れる』

七桜は期待に胸を膨らませますが、茶会では光月庵の和菓子が選ばれてしまいます。

光月庵とのお付き合いがある以上、光月庵を無下にはできない。ということのようでした。

最初から無駄なあがきだった、と失望する七桜。

しかしー。

勝負に負け、会場を去ろうと庭に出たところで、椿に腕を掴まれました。

椿はここで俳句を呟きます。

『葉桜の下帰り来て魚に塩』

そして七桜にこう言いました。

『ねぇ、あんたさ。俺と結婚しない？』

七桜は一瞬固まってしまいます。

しかし「冗談だ」と手を離した椿に、七桜はこう答えました。

『いいよ、結婚しよう』

このとき七桜の脳裏によぎったのは母親の手紙。

母親の手紙には『私は何もしていない』と書かれていたのです。

『葉桜の下帰り来て魚に塩』

この俳句は、兵庫県出身の俳人・細見綾子の有名な俳句です。

『葉桜』は初夏をあらわす季語です。

花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと

桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季語と言われています。

また『魚に塩』は、料理をする何気ない日常を表しています。

細見綾子の俳句は

『葉桜の下を帰ってきて、魚に塩をふっている』

という風景が描写されており

この俳句の解釈は

『（春の桜の季節が惜しまれるなか）葉桜が咲く道を帰ってきて、料理で魚に塩をふる（という何気ない日常）に戻っている。』

そんな意味が込められていると言われています。