漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。
この記事では、漫画の第7巻に収められている第34話のネタバレあらすじを書いていきます。
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私たちはどうかしている|漫画34話/7巻ネタバレあらすじ
漫画『私たちはどうかしている』の第34話タイトルは『さくら』。
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《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
ー光月庵の厨房で。
椿は茶会の御菓子の準備をしています。
椿は作業に没頭しながら、過ぎし日の父の言葉を思い出していました。
『この店はおまえが立派につぐんだ。約束だぞ』
父の優しい眼差し。幼い椿は父の約束を反芻しました。
(そうすれば心無い噂もなくなる?汚い言葉も聞かずにすむ?お父さまもいつも笑いかけてくれる?)
ずっとそう信じていたのにー。
椿は15年前の事件の夜を思い出しました。椿は、父親の部屋にいる「さくら」の母親を目撃します。
襖の影から、椿はふたりの会話を盗み聞きしてしまいます。
百合子『店は椿くんに継がせるの?』
樹『そのつもりだよ。あの子…椿には「さくら」って呼ばれてるみたいだな』
百合子『そうなの。だれも本名を知らないんじゃないかな』
樹『それがいいよ。あの子にはー…』
そのさきの父の言葉が、椿にはうまく思い出せません。
(なに?いま、なんてー…?)
椿は山口に呼ばれハッと我に返りました。『椿さん?』と山口に言われ、椿は慌てます。
(なんで、いまさら。あのときのことを思い出すんだ…)
そういえば七桜がいない。
そう思った椿は厨房を出て茶室に向かいました。茶室に来てみたものの、七桜どころか大旦那の姿もありません。
違和感を感じた椿は廊下を進み、母屋に向かう扉の鍵が開いていることに気づきました。
(茶会は終わっていないのに、どうして鍵が開いているんだ…)
不自然に思った椿は、そのまま扉の先へ進んでいきました。
椿は、15年前の夜、樹(椿の父)と百合子(七桜の母)の会話を盗み聞きしてしまいました。
しかし記憶が曖昧で、椿には、うまく思い出せない部分があるようです。
《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
ここは旦那さまの部屋ー。
女将は七桜を見て、なぜここに?と驚きます。女将が慌てる様子をみて、七桜は問いました。
『女将さんこそ茶会の最中に何されてるんですか』
女将は、着物を虫干ししているのだ、ととぼけます。
しかし、七桜は思いました。
(チャンスかもしれない)
七桜は女将を真っ直ぐに見つめ問いました。
七桜『この部屋。旦那さまの部屋だったんですよね…。刺されて亡くなったって聞きました。一緒に働いていた職人さんに』
女将『…。仕事の逆恨みよ。あの人はなにも悪くないのに…』
七桜『いいんですか。世間では病死ってことになっているんですよね』
女将は瞠目します。七桜は続けました。
『私、昔からの常連さんに当時のことを聞いたんです。旦那さまとその職人さんは仲が良かったって…。愛し合っていたって。』
女将は七桜を見つめ返します。
女将には、ふと昔の百合子の言葉が浮かびました。
(愛してるんです。ずっと昔から。)
七桜と百合子の面影が重なり、女将の脳裏に百合子の言葉がこだまします。
(樹さんを返してくださいー。)
百合子の言葉を思い出した女将は、怒り狂いました。
女将は七桜に殴りかかり、こう言いました。
『うるさい!よくそんなことが言えるわ!!愛し合ってるふたりだったら、何をしても許されるの?生涯を誓い合った妻がいるのに?』
(樹さんの心にすみつく寄生虫!ふたりで私の心をズタズタにしたのよ)
『なのに、あのふたりは何の罪にも問われない。目に涙をためて謝罪すれば、それで終わり。憎らしかった…心底』
七桜は、女将の言葉を聞いて表情を強張らせ、女将の着物の袖を掴みました。
『だから…だから罪を押し付けて…?旦那さまを刺したのも、あなたですか!?』
女将は七桜の手を振りほどきます。
『違うわ。何の証拠も無いでしょ』
七桜は頭に血が上り、女将に言い放ちました。
七桜『私が訴えます!あなたを見たって』
女将『なんですって?』
七桜は意を決して、こう言いました。
『私は…「さくら」です。その職人の大倉百合子の娘です』
女将は一瞬、青ざめますがー。
次の瞬間、大声をあげて笑いました。
『あはははは!七桜さん、ありがとう。やっと言ってくれたわね。』
そして女将は部屋の襖の奥を見やり、こう言いました。
『ねぇ、聞いたでしょ?』
女将が問うた相手は、襖の影に立っていた…椿でした。
七桜は青ざめてしまいます。
椿もまた青ざめた表情で、七桜を見つめています。
椿の脳裏には父の言葉がよぎりました。
椿は思い出しました。
15年前の事件の夜に盗み聞いた、樹と百合子の会話を続きをー。
樹『椿には「さくら」って呼ばれてるみたいだな』
百合子『そうなの。だれも本名を知らないんじゃないかな』
樹『それがいいよ。あの子にはー…こんな店の呪いに縛られずに自由に御菓子を作ってほしい』
椿は父の言葉に絶望したのです。
(ずっと信じていたのにー。)
ついに椿に七桜の正体がバレてしまいました。
大旦那の部屋の火の手は迫っています。
次話では、光月庵が大火事に見舞われます。
私たちはどうかしている|原作漫画の巻数・話数は?
漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。
漫画の巻数・話数の対応表(ネタバレあらすじリンク含む)はこちら↓
漫画(巻数) | ネタバレ対応リンク(話数) |
1巻 | 1話・2話・3話・4話・5話 |
2巻 | 6話・7話・8話・9話・10話 |
3巻 | 11話・12話・13話・14話・15話 |
4巻 | 16話・17話・18話・19話・20話 |
5巻 | 21話・22話・23話・24話・25話 |
6巻 | 26話・27話・28話・29話・30話 |
7巻 | 31話・32話・33話・34話・35話・36話 |
8巻 | 37話・38話・39話・40話・41話 |
9巻 | 42話・43話・44話・45話 |
10巻 | 46話・47話・48話・49話 |
11巻 | 50話・51話・52話・53話 |
12巻 | 54話・55話・56話・57話 |
13巻(最新) | 58話・59話・60話 |
電子版漫画の5巻と10巻には電子版特典が付いています。
電子版特典では、紙面漫画にはないオリジナル・ショートストーリーが掲載されています。
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