漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。
この記事では、漫画の第11巻に収められている第53話のネタバレあらすじを書いていきます。
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私たちはどうかしている|漫画53話/11巻ネタバレあらすじ
漫画『私たちはどうかしている』の第53話タイトルは『除夜祭』。
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《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
ー12月31日。大晦日になり除夜祭が始まりました。
栞は勝負の行方を心配しますが、城島は椿が勝つだろうと話します。
『椿さんは、この店の全てを知り尽くしてる。七桜さんは勝てないと思う』
女将も神妙な面持ちで除夜祭を眺めます。そんな女将に、多喜川が話しかけました。
『さすがの女将も気が気じゃないですか?しかしー…、あなたが何の妨害もせず今日を迎えるなんて、どういう風の吹き回しでしょうね?』
女将は椿から、釘を刺されていました。
「なにもするな、栞さんにも七桜にも。少しでも何かしたら、俺はこの勝負自体降りる。」
そのため女将は何もしなかったのでした。
約束の時間になり、大旦那の部屋に、椿と七桜が現れました。
七桜はこの日、心に決めていました。今日は決して…椿とは目を合わさない、と。
大旦那が話します。
『今年最後の亥の刻。ふたりの御菓子をいただこうか』
大旦那は、まずはさくらの菓子を指名しました。
『さくら。そちらの菓子からもらおう』
七桜は頷き、椀を出しました。大旦那が椀の蓋を開けるとー。
ふわり…と柚子の香りが漂います。
七桜がつくったのは柚子の上生菓子でした。柚子の皮をまるごと使い、包餡した見事な菓子です。
やわらかな皮の食感。風味も損なわれておらず、あんの邪魔もしない。椀に閉じ込めたことで、いつまでも香りの余韻が漂います。
七桜の菓子を食べた大旦那の胸に、七桜の想いが伝わってきました。
(五感のすべてで伝わってくる。和菓子が好きだという気持ちー…。いつまでも包まれていたいような…あたたかい菓子…)
『あたたかい菓子だ』
そう大旦那は呟き、手を合わせました。
大旦那『ごちそうさま』
七桜『ありがとうございます』
今日はいい夫婦の日。
この二人も夫婦だ!ってことで。
あっためるためのマフラーか、はたまた首を締めるためのマフラーか・・・って状態の夫婦ですが; pic.twitter.com/CKw891ZAAp— 安藤なつみ (@natumiando) November 22, 2017
《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》
続いて、大旦那は椿の菓子を指名しました。
『次はそちらをいただこう。』
椿がつくったのは、”つばき餅”です。
つばき餅は、椿の葉で道明寺を挟んだシンプルな菓子です。源氏物語にも登場し、日本の和菓子の期限とも言われている御菓子でした。
七桜は目を丸くしました。
(椿が…そんなシンプルな御菓子を作ってくるなんて…)
大旦那は、椿がつくった菓子を食べると、驚いたように椿に言いました。
『この味…どうしておまえが、この味を知ってるんだ』
大旦那はその味に覚えがあるようです。椿は答えました。
『私が、父に初めて教わった御菓子です』
七桜は目を見開きました。
大旦那もまた目を見開きます。
大旦那の脳裏に、過ぎし日の記憶が蘇りました。
ー「いいか。うちの道明寺はすこし芯を残して蒸すんだ。蒸し上がりの感覚を体で覚えろ。塩はひとつまみ弱。こしあんは硬めに。この硬さを絶対に忘れるな」
(わしが…教えたー…)
大旦那は、息子の樹と過ごした日々を思い出し、椿に尋ねました。
『おまえがこれを教わったのは本当に小さな頃だろう。なのに…こんな完璧に作れるはず…』
椿は大旦那をまっすぐに見つめます。そして大旦那に言いました。
『大切な味です。絶対に、忘れない』
(和菓子が伝えるのは味だけじゃない。口にしたときの情景。感じた思い。そこに確かにあった…優しい思い出。それは…おじいさまも、きっと同じだ。それこそが代々受け継がれてきたものだー…)
大旦那の目から、ひとすじの涙がこぼれました。
何も話さず、うつむいています。
すこし間をおいて、大旦那はようやく口を開きました。
『二人とも素晴らしい菓子だった。もう一つずついただいて、いま一度じっくり考えさせてくれ。』
大旦那は奥の襖を見やり、ふたりに伝えます。
『そこの部屋で待つがいい。椿は右の部屋。さくらは左側の部屋で。この菓子だと思った方の扉を開けよう』
七桜と椿は立ち上がり、各々の部屋に向かいます。
このとき椿はチラリと七桜のほうを見るものの、七桜は決して椿のほうを見ようとはしませんでした。
ふたりが各々の部屋に入ったあと、大旦那は、縁側に身を潜めていた女将に声をかけました。
『そんなところで聞き耳を立ててもなにも聞こえんだろ。お前にもチャンスをやろう』
大旦那は女将に近づき、ふたりが作った御菓子を差し出して、言いました。
『跡継ぎにふさわしいと思うほうの菓子を選べ』
女将は驚きますが、大旦那はこう続けました。
『女将としてのお前に経緯を払っているんだ。わし一人で決めても納得しないだろう?』
女将は戸惑いながらも、ふたりの作った御菓子を、一つずつ口にしました。
(チャンスかもしれない…椿のつくった御菓子を選べばいいだけ。そうよ。簡単だわ。私にはわかる)
そして女将は選びました。
『こちらの御菓子です』
ー除夜の鐘が鳴り響きます。
ゴーン、ゴーン、と音が響くなか、大旦那は部屋の扉を開けて言いました。
『光月庵はお前に譲る』
私たちはどうかしている|原作漫画の巻数・話数は?
漫画『私たちはどうかしている』は、講談社の女性漫画誌『BE・LOVE』で連載している『安藤なつ』による人気作品です。
漫画の巻数・話数の対応表(ネタバレあらすじリンク含む)はこちら↓
漫画(巻数) | ネタバレ対応リンク(話数) |
1巻 | 1話・2話・3話・4話・5話 |
2巻 | 6話・7話・8話・9話・10話 |
3巻 | 11話・12話・13話・14話・15話 |
4巻 | 16話・17話・18話・19話・20話 |
5巻 | 21話・22話・23話・24話・25話 |
6巻 | 26話・27話・28話・29話・30話 |
7巻 | 31話・32話・33話・34話・35話・36話 |
8巻 | 37話・38話・39話・40話・41話 |
9巻 | 42話・43話・44話・45話 |
10巻 | 46話・47話・48話・49話 |
11巻 | 50話・51話・52話・53話 |
12巻 | 54話・55話・56話・57話 |
13巻 | 58話・59話・60話 |
電子版漫画の5巻と10巻には電子版特典が付いています。
電子版特典では、紙面漫画にはないオリジナル・ショートストーリーが掲載されています。
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