私たちはどうかしている｜漫画60話/13巻ネタバレ！多喜川薫の過去【最新話/最新刊】

ー何が目的で七桜に近づいたんだ？

椿は多喜川に問いただします。

しかし多喜川は、話す必要はない、と答えました。

椿に背を向け部屋を出ていくので、椿は多喜川を追いかけました。

一方、その頃。

七桜も椿を追って多喜川の屋敷に迷い込みました。

椿を探すうちに廊下に迷い、七桜は不気味な和室にたどり着きます。

沢山飾られた和人形、そして足元に一人の男性の遺影が置かれていました。

その男性が椿に似ている気がして七桜は違和感を覚えます。

そこへ由香莉が現れ、その遺影の男性は多喜川薫の父親だと告げました。

由香莉は、光月庵の女将と多喜川の父親が男女の仲だったと話します。

それはつまり椿と多喜川薫が兄弟だということ。七桜は驚きを隠せません。

さらに由香莉は自分だけが彼の理解者だと話し「薫さんのこと何も知らないのね」と七桜を皮肉りました。

七桜は「多喜川さんは温かくて優しい人だということは知っている」と言い返しますが

由香莉は七桜をあざ笑うようにして言いました。

七桜が光月庵に来る前の「花岡七桜の母親は人殺しです」という嫌がらせは、多喜川の仕業だったと。

七桜が瞠目しているところに、多喜川と椿が姿を現すのでした

多喜川は七桜が和室にいたので驚きます。

七桜は多喜川に真実を話して欲しいと詰め寄りました。

多喜川は話し始めました。

父親の裏切りで母親が不遇の死を遂げたこと、父親の不貞の相手である女将が許せなかったこと。

大倉七桜と高月樹の娘かもしれない七桜なら、女将を光月庵から追い出せる。

街外れの和菓子屋に居てもらっては困るから光月庵へ導いた、と。

多喜川だけが唯一の見方だと思っていた七桜は衝撃を受け、部屋を飛び出しました。

七桜は光月庵に戻ります。

真実を知り途方に暮れていました。

もう…何を信じていいのか…。

そこへ椿が現れました。七桜の手を引き厨房へ連れていきます。

明日も店は開く。ずっとあそこに座ってていいのか。光月庵の当主だろ、と。

椿の言葉で我を取り戻した七桜。

椿とふたりで明日店頭に出す上生菓子の準備を始めました。

このときふたりは、お互いに事件当日の記憶を探ります。

七桜は庭で女将の姿を見ました。しかしあの夜、椿は女将と一緒の部屋にいてアリバイがあるのです。

では一体誰が椿の父親を殺したのか…。

女将が直接手を下せなくても、他に共犯者がいるのでは？

そう思って七桜はハッとします。

七桜の脳裏によぎったのは、女将と男女の関係にあった多喜川の父親でした。

七桜はもう一度、18年前の真実を探すべきなのかもしれない、と思うのでした。